USLPGAで活躍する畑岡奈紗の最新セッティングとスウィングを解説!
海の向こうのアメリカは、1月から早くも開幕! 今季は、最終予選から西郷真央と吉田優利が、日本開催のTOTOジャパン優勝によって稲見萌寧が参戦。これで日本勢は、畑岡、古江、笹生、渋野、勝、西村に、稲見、西郷、吉田を加えた最強メンバーで立ち向かう。2024年3月5日増刊号の「週刊ゴルフダイジェスト」では、そんな9名の女子プロたちのセッティングとスウィングを堀口宜篤が分析! みんゴルではその中から畑岡奈紗にフォーカスを当ててみた。 '23 ヒルトン・グランドバケーションズ・トーナメントでの連続写真 ●畑岡奈紗プロフィール 1999年1月13日生まれ 25歳 2017年からツアー参戦 アメリカ 6勝、日本5勝 世界ランク17位 ※2024年2月14日現在 平均ストローク:70.16 パーオン率:73.09%平 均パット数:29.4平均 バーディー数:4.10個 ※編集部調べ FWキープ率:74.76% 飛距離:257.82y どの項目もツアーの平均値よりも高い。とくに優れているのはバーディ数。1ラウンド当たり4個を超えるのは、米女子ツアーでもトップクラス。 ※数値はUSALPGAの2023年のスタッツから引用
”タテの動き”でヘッドスピード向上
タテの動きを使ってヘッドスピードを上げているのがスウィングに表れています。アドレスで右手をやや上から握ることで、ダウンスウィングで右手のひらを地面に向けて、上から下に向かって力をタテに使いやすくしています。切り返しから左足を強く踏み込むことで地面反力を受けて、その力でヘッドスピードを上げるため、切り返しのタメは大きめ。黒宮コーチに教わってから、左足のジャンプも小さくなり、スウィングの安定感が増しています。 タテの動きを使うスウィングは、クラブにも表れています。顕著なのはアイアン選びです。アイアンを強めのダウンブローに入れて距離も出る畑岡選手は、ZX5よりもヘッドがシャープで、ロフトが大きいZX7を使用。高速グリーンでもボールを止められるスピン量と高弾道を得ています。(堀口)