今季初出場したQB星野秀太（中央）

甲子園ボウル6連覇中の関学大は13日、神戸市・王子スタジアムで行われた関西学生アメフト1部リーグの第5節で、京大を45－12で下して開幕5連勝を飾った。 第1Q5分48秒、FGで京大に3点を先制されるも、第2Q1分44秒にWR五十嵐太郎のTDで逆転に成功。10－6で迎えた第3Qからは、コンディション不良の影響で5月に行われたアメリカ遠征以来の対外試合となったQB星野秀太（3年）がグラウンドへ。「視界も懐かしいなと思った。ここに戻ってくるまでいろんな人に支えてもらったので、自分たちが準備してきたプレーをしようと思った」。帰ってきた昨年の甲子園ボウルMVPが流れを引き寄せ、第3、4Qで5TDを奪い京大を突き放した。 試合に出られない期間は弟の星野太吾（1年）が兄のポジションを担った。秀太は「自分の代わりに出ている弟を育てないとチームが負けてしまうという責任を感じていた」と指導に力を入れ、太吾は今季ここまで5試合全てで先発出場。グラウンドの外から弟のプレーを見守り、「めっちゃ楽しそうにやっているので、良かった」と笑顔を見せた。 リーグ戦は4勝を挙げる立命大、3勝1敗の関大と優勝を争う。5連勝と首位を走っているが、大村和輝監督は「死に物狂いで練習をしないといけない。今は作戦うんぬんじゃないところで失敗している」と苦言を呈した。26日に花園ラグビー場で関大と優勝の行方を懸けた大一番を戦う。昨年敗れた相手に再び負けるわけにはいかない。前人未到の甲子園ボウル7連覇まで、帰ってきた戦力とともに駆け抜ける。