空港と駅、観光地結ぶ 和歌山県白浜で連絡バスを試験運行
南紀白浜空港利用促進実行委員会(事務局=和歌山県)は11月5日から、白浜町の南紀白浜空港とJR白浜駅や紀伊田辺駅(田辺市)などを結ぶ、空港連絡バスを試験的に運行する。近年の搭乗者増に伴い、交通アクセスを強化する目的。飛行機の発着に合わせた1日3往復計6便で、予約は不要。来年1月5日まで。 【草刈りロボット稼働 着陸帯は全国初、和歌山・白浜空港の記事はこちら】 県や地元市町、日本航空、空港を運営する南紀白浜エアポートなどでつくる実行委が、運行を明光バスに委託。利用者数や円滑に運行できるかなどを見た上で、本格運行が可能か検討する。27人乗りの中型バスを利用。空港発の便は、飛行機が遅延した場合でも到着を待って発車する。 空港との運賃はアドベンチャーワールドが500円、白良浜・白浜駅が700円、JR朝来駅近くの鳶野バス停(上富田町)が800円、田辺市役所前とJR紀伊田辺駅が千円。6便中2便はアドベンチャーワールドに、残り4便は白良浜に停車する。空港行きの便は、途中下車不可、紀伊田辺駅行きは途中乗車できない。子どもや障害者は半額。時刻表は明光バスや空港のホームページに掲載する。 県によると、バス事業者が2010年度から同様のバスを運行していたが、利用者が少なく12年度に廃止した。しかし、近年は年間搭乗者数が20万人超に増え、タクシーが慢性的に不足していることなどを受け、二次交通を強化する必要があると企画した。 空港連絡バスと別に、南紀白浜エアポートとJR西日本も10月から、地元住民や観光客の利用を想定した予約制バス「チョイソコしらはま」を白浜町内で試験運行している。来年2月25日まで。
紀伊民報