異国の店主と土地の味/ロシア料理店『アンナズキッチン』
ヴラッド ロシア人はもちろん、他にもウズベキスタンやウクライナ、ラトビアから来た人たちもいます。外国出身のスタッフが、日本の文化を知りたい、日本語で会話したいと思っているのと同じように、ロシアやロシア語に興味がある日本のお客さんが来てくださるので、お店が多文化交流の場になっていますね。
土井 お互いを知ることを楽しみ、複雑な社会情勢を感じさせない世界が『アンナズキッチン』には広がっているんですね。通し営業で定休日もなし、思い立ったらいつでも行けるのが最高なので、またすぐ食べに行きます。今日はありがとうございました!
土井さんからのコメント。「お店は可愛らしいカフェのような雰囲気でほっとする店内。どんなお料理があるのかとメニューに目をやると、様々な種類のお料理があることに驚きます。ロシア料理に慣れないためヴラッドさんに伺ってみると、とても親切に一つ一つのお料理を説明してくださりました。ロシア近辺の国々を中心とした料理は、どこか懐かしく、温かさを感じます。スタッフの皆さんの出身地を聞くと様々な人種のロシア語を話すドリームチーム。おいしいご飯で繋がるこのレストランこそ世界の理想の姿があるなあと感動しました。ヴラッドさんはレストラン、という空間以上にお客様のお家や仕事場とは違う、居心地のいい居場所を提供しているのだと実感しました。人と空間と料理が繋がる、とてもいい気が流れている魅力的なお店です! 取材の日はジョージアンダンスのイベントも開催されており、活気のある空間となっていました。文化的にも楽しめる、美味しい明るいお店にぜひ皆さんも足をお運びください!」
今回取材したお店の国について
ロシア連邦 ◯世界で最も面積が広い。 ◯アメリカの約2倍、日本の約45倍。 ◯人口は、日本の1億2千万とさほど変わらない1億4千万ほど。 ◯メジャーな宗教はロシア正教会。 ◯約190もの民族が暮らす多民族国家。 ◯スープとパンはセットで食べるの絶対。 ◯ロシア語でおいしいは、「вкусно」(フクースナ)。
⇦場所はここ interview: Hikaru Doi, photo: Kazuharu Igarashi, text: Shoko Yoshida
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