【漫画】運動する人ほど陥りがちな「自分は同世代よりも若い!」問題。でも階段に手こずり口から出るのは「アレ」「あの」ばかり…。自分で自分の衰えを把握するのは難しい
『レジャー白書2022』によれば、登山の参加人口は440万人(21年度)。一時のブームから落ち着きを見せたとは言え、今もたいへん多くの方が楽しんでいます。一方、登山を通じて遭遇した出来事や気づいたこと、”あるある”などをブログで発信し、人気を博しているのが主婦のたまごさんです。そのたまごさん、最近になって体力の低下を感じるそうで――。 【最終コマ】「いつまでも若い」と思っているのは自分だけかも… * * * * * * * ◆「自分は同年代よりも若い!」問題 特にふだんから身体を動かす習慣がある人ほど「身体も気力も、自分は同年代より若い!」なんて思っていませんか? かくいう私も少し前までそう思っていました。すっかり“中年”と呼ばれる年になった今だって、なかなかハードな単独テント泊登山を続けていますし。 そんな私でしたが… 最近になって、しばしば「実は考えている以上に、自分の体力は無いのでは?」「しっかりと老化しているのでは?」などと感じるようになりました。
◆なぜそう感じるようになったのか そう感じるようになったきっかけをいくつか挙げてみます。 ・きつく締めたペットボトルの蓋が開けづらくなった。 ・何もない場所で足をつっかける。 ・長くて急な階段を下る際、足の降ろし方に戸惑うように。 ・言葉が出てこず「アレ」「あの」といった言葉を多用するようになった。 これらのことは概ね日常生活のなかでは「困ったな」で済む。でも、登山中に頻発すようになったならば大きな事故を招く要因の一つにもなりかねない。 「老化だから」の一言では済ませることができないかもしれません。
◆自分の衰えを自分で知るのは難しい たとえば、おおよそ4年前には、上高地から槍ヶ岳山荘まで、テント泊装備を背負ったうえで1泊2日(槍ヶ岳山荘泊)で行動できました。 でも24年となった今なら、ルート途中にあるババ平のキャンプ場で1泊入れて、2泊3日でないとちょっと厳しいなあ、と思います。 自分の衰えを、自分で知るのはなかなか難しい。気がつかないうちに起こる体力低下のたぐいをしっかりと把握するにはどうすればいいのでしょうか? 私なりに考えてみた結果、たとえば毎週のようにコンスタントに山に登り、都度歩くペースや疲労度を記録していけば「数字」を通じて見ることができるのかもしれませんね。 頻繁に登山できれば、それが一番のトレーニングにもなるでしょうし、一石二鳥。ですが… 手ごろな山へ行くのに片道2時間以上かかるエリア在住で仕事持ち。家庭もある主婦の私に、コンスタントなペースでの登山はなかなか難しい。
◆衰えを受け入れつつも では何もしないまま、衰えをこのまま受け入れるしかないのか? もちろんそんなことはありません。私の場合、週に3日以上、屋外で約1時間ほどのスロージョギングをし、そちらで記録をつけています。 なお、あらためて過去10年程のデータを見てみれば、ジョギングを続けているのに、走るスピードや距離が年々下がっていることがわかりました。若いころなら、上がっていてもおかしくないデータだと思いますが。 私は今後もまだまだ登山を続けたい。なので、ジョギングによる体力維持の一方で、その記録を参考に自分の身体の衰えを受け入れて、無理のない登山の計画を立てていきたいと考えています。
たまご