FANTASTICS6が確立する芝居×パフォーマンスによる新しいエンタメの形 『BACK TO THE MEMORIES PART4』レポ
「振り幅の大きさがFANTASTICSの良いところ」 大千穐楽にはTHE RAMPAGE陣も登場
昼公演後の囲み取材には瀬口、八木、中島の3人が登場。千秋楽まで駆け抜けた今の気持ちを聞かれると、瀬口は「愛知を皮切りに全29公演、福島、長野と初めての場所もあり、ホールという近い距離でファンの皆さんにエンタテインメントを届ける時間は僕らにとってもすごく大事な時間でした。色んな地域に行って、皆さんに幸せな気持ちになって帰っていただけるっていう満足感は僕らがやっていてよかったなと思える舞台になっているので、今は達成感でいっぱいです」、中島は「今回は演技部分で陣内さん(陣内孝則)、お笑い部分で黒瀬さん(黒瀬純・パンクブーブー)に引っ張ってもらって、緩急のある新しい舞台になったなと改めて感じましたし、メンバー全員の地元に行けたのが今回大きかったなと思いますね」とツアーを振り返った。 普段のライブとの気持ちや手応えの違いを聞かれると中島が「この舞台期間中にEXILE TRIBEの『LDH LIVE-EXPO 2024-EXILE TRIBE BEST HITS』があったりなど、スタジアムでがっつりLDHっぽいことをやった次の日にホールで『会いたかった』を踊ったりして、振り幅が大きいことがFANTASTICSの良いところかなと思うので、それを今回より感じられたかなと思います」と答える。また、今回主役兼FANTASTIC6のキャプテンを務める瀬口はリーダー不在の6人での舞台に関して「リーダーの2人みたいに僕らも成長していけるように場数を踏んでいくっていうところから始まったんで、大喜利のところはステージの上で完成させながら、それぞれのメンバーの武器の強みを信頼してこの舞台に立っています」と話し、それに対して八木が「元々僕は黎弥くんはお芝居上手だなって前から思っていたので、それがさらに引き出されてる気がして。どんどん良くなっていくお芝居を生で見れるっていうのはお客さんからしても楽しいし、良いエンタテインメントだなと感じます」と主役である瀬口の活躍を語った。 このシリーズの今後に向けての意気込みに関しては八木が「ここまで積み重ねてきているものも勿論ありますし、逆に次やる時はガラッとスタイルを変えてもいいと思います。明確にはまだ分からないですが、新しいものを自由に作っていけるのがこの『BACK TO THE MEMORIES』の良いところでもあると思っているので、次はどんなスタイル、ジャンルになるのか楽しみにしていただきたいです」と話した。 なお、大千穐楽となる夜公演では、THE RAMPAGEの陣がゲストとしてサプライズ登場。寿士團の一員として、最終公演を盛り上げた。 PART4の全公演を終え、芝居とパフォーマンスを融合させるという、FANTASTICSならではのスタイルは強固に確立されてきているはずだ。事務所の伝統のパフォーマンススタイルを継承しながらも、新たなエンタテインメントの幅をどんどん広げていく彼らの飛躍にこれからも期待したい。
池田夏葉