前節J3降格決定の栃木が“再スタート”の勝ち点1奪取、小堀空「また練習から突き詰めていくしかない」
[11.3 J2第37節 横浜FC 0-0 栃木 ニッパツ] 前節にJ3降格が決まったなかで、栃木SCの選手たちは再スタートを切った。上位の横浜FCを相手に勝ち点1を奪取し、MF小堀空は「これをシーズン通して最初からやっていかないと、今シーズンみたいな結果になる。来シーズンからこれをアベレージにできるように」と手応えを語った。 【写真】影山優佳さんが撮影した内田篤人氏が「神々しい」「全員惚れてまう」と絶賛の嵐 降格という悔しさを感じながら、それを引きずるわけにはいかない。5月25日の第17節以来の先発となった小堀は「自分たちは気持ち的には落ちていない」と試合前の心境を明かす。すでに降格が決まったなかで迎えた今節だが、「来シーズンのためにも、ここまで応援してきてくれた、ついてきてくれたサポーターのためにも」勝利にこだわる姿勢に変わりはなかった。 結果はスコアレスに終わったが、気迫を見せて上位を相手に勝ち点1をもぎ取った。小堀は「今日勝てなかったけど、少し意志は見せられた」と振り返る。今節はシュート数で13本の横浜FCに対し、栃木は8本と少なかった。「シュートも少なかったし、最後クロスで終わるところもチームで統一して練習からやっていかないといけない」。すべては来シーズンのために、全力から生まれる課題を見出していた。 今シーズンの順位は18位に確定した。残留争いや順位から解放されたなかで、10日の徳島ヴォルティス戦に向かう。「自分たちができることを出し切って、今日感じたこと、全力でやって出てきたミスやうまくいかなかったところ、よくできたところも、また練習から突き詰めていくしかない。徳島戦は絶対に勝って終わりたい」。来季の歓喜につなげるためにも“消化試合”を無駄にするつもりはない。