日本女子、東京五輪女王の米国にストレート負け 主将・古賀紗理那「差を感じた」 ネーションズリーグ/バレー
「買取大吉 バレーボールネーションズリーグ 2024 福岡大会」女子第3週(16日、福岡・西日本総合展示場)日本は2021年東京五輪優勝の米国にストレートで敗れ、8勝4敗で1次リーグを終えた。序盤から相手の高さとパワーに押されて2セットを連取され、第3セットは主将・古賀紗理那(28)=NEC=のサーブで崩し、ジュースに持ち込むなど食い下がったが、最後は競り負けた。日本は1次リーグ7位以内が確定しており、20日からの決勝大会(バンコク)に臨む。 五輪女王の力を見せつけられた。日本は米国に0-3で完敗。主将の古賀が敗因を振り返った。 「差を感じた。戦術的なサーブを効果的にたたかれた。私たちのコンビが通らなかったときの、次の手ができなかった」 相手の強いサーブに崩され、単調となった攻撃を高いブロックで止められた。古賀や石川が奮闘しても、ブロッカーとレシーバーの連係が取れた米国の組織的守備の前に攻めあぐんだ。 ストレートで勝てば、五輪の組み合わせで有利になる世界ランキング5位に浮上する可能性が残っていた。だがサーブで崩し、ブロックとレシーブの連係で拾って切り返す、日本がやりたいバレーを相手に展開された。「サーブで相手をもう少し崩したかった。セッターのトスのスピードが遅くなり、米国のブロックにつかまった」と真鍋監督。古賀は「日本は組織的な攻撃と守備をしていかないと苦しくなる。そういうところを徹底したい」と反省した。 昨秋の五輪予選で出場権を獲得した米国は、5日に東京五輪金メダリスト8人を含む五輪代表12人を早々と発表。福岡大会はチーム作りと補欠1人の選考に充てた。14日に五輪切符を獲得したばかりの日本の先を進んでいる。 それでも第3セット、20-24とマッチポイントを握られてから古賀のサーブで崩し、石川や和田の攻撃で4連続得点。ジュースに持ち込んだ。最後は力尽きたが「そういう展開をもう少し増やしていけたら」と古賀は前を向いた。五輪本番まで1カ月余り。ネーションズリーグ決勝大会など、まだまだ成長を図る機会はある。