【竜王戦】藤井聡太竜王「あまり甘くないのですが…」大好きな“定跡果物”明かし会場和ます
藤井聡太竜王(名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖=22)が佐々木勇気八段(30)の挑戦を受ける、将棋の第37期竜王戦7番勝負第4局が15日、大阪府茨木市の複合施設「おにクル」で行われる。シリーズ対戦成績は藤井の2勝1敗。藤井が竜王4連覇へあと1勝に迫るか、佐々木が再び、タイに追いつくか。注目の一戦だ。 両者は14日、対局会場での前日検分後、同所での前夜祭に出席した。 質問コーナーがあり、「おにクル」は文化、子育ての複合施設として、図書館などさまざまな機能があり、居心地のいい場所を目指している。同施設にちなんで、司会者から「居心地の良い場所」の質問に、藤井は「居心地の良い場所は、のびのびして、リラックスして過ごせる場所になるのかな」と話し、「好きなものに囲まれている場所」と答えた。 さらに対局の勝負スーツが注文されているが「好きなスイーツ、果物」に質問に、藤井は「甘いものは好きで、糖分補給は大事で、チョコレートを食べたりします」と話し、果物について「これはあまり甘くないのですが、パイナップルが好きです」と“定跡”の回答に、会場から笑いが起こった。 パイナップル好きで知られる藤井は、東西の新将棋会館の建設を支援するクラウドファンディングの返礼品としてイラスト「パイナップル星人」を描き、話題を呼んだ。 第4局へ向け「シリーズの中盤戦の重要な一局。2日間、しっかり集中して、たまに竜王山の景色を見てリラックスして、熱戦にできるよう頑張りたい」と意気込んだ。対局室がある7階からハイキングコースとしても知られる「竜王山」の名を挙げた。 勝負スイーツの連投で注目される佐々木は「普通なら藤井さんの勝負飯が頼むものが注目されるんですが、今回は私のものが結構…。もしかしたら“連投”があるかもしれません」と予告し、笑わせた。最後に「自分の力を出し切れるように頑張りたい」と決意を語った。