「掘り返されない」道路予定地で解体処理費抑えたか 不法投棄で逮捕の川口トルコ国籍業者 「移民」と日本人
埼玉県新座市で民家を解体後、廃材をその場に埋めたとして川口市に住むトルコ国籍の解体業の男らが逮捕された事件で、現場が県の道路予定地だったことが15日わかった。容疑者は現場が道路になるため掘り返されず、不法投棄が発覚しにくいと判断、廃材の処理費を抑えるために犯行に及んだとみられる。 【地図で見る】日本は「安価」? クルド人の密航・渡航ルート 調べによると、解体業のチカン・ハリル・イブラヒム容疑者(35)らは、民家の解体で出た産業廃棄物計6・2トンを、解体後の更地に埋めていたとして不法投棄の容疑で逮捕された。 現場は県道の予定地で、県が買収を順次進めていた地域。買収用地にかかった民家の所有者が解体を依頼し、チカン容疑者が実質経営する解体会社「H産業」が作業を行っていた。この際、チカン容疑者らは現場が道路予定地だったため、不法投棄が発覚しにくいと判断したとみられる。 ただ、県道工事を所管する県朝霞県土整備事務所によると、実際の工事の際にはアスファルトの下に石を敷くなどするため、その段階で発覚する可能性が高かったという。 チカン容疑者らが現場に廃材を埋めていたところを目撃した男性が、同事務所に通報し発覚した。県警はチカン容疑者に対し、動機などを追及している。