子どもの進学資金が高すぎる!「国の教育ローン」はどんな人が利用できますか?
日本学生支援機構の奨学金と併用可能
国の教育ローンは、日本学生支援機構の奨学金と併用できます。 いずれも子どもの教育資金を借りる方法ですが、申し込み条件や時期、資金の受け取り方法など異なる点があります。 国の教育ローンは保護者が申し込むのに対し、日本学生支援機構の奨学金は学生本人が申し込みます。 国の教育ローンは融資条件として子どもの学力の基準を設けていませんが、日本学生支援機構の奨学金を利用するには一定の学力基準を満たす必要があります。 また、国の教育ローンは保護者に対して資金が一括融資され、返済するのは保護者ですが、日本学生支援機構の奨学金は学生に対し入学後に分割して貸与され、返済を行うのは学生本人です(返済開始は卒業後)。 国の教育ローンはいつでも申し込みできますが、日本学生支援機構の奨学金は申し込み時期が決められているので注意が必要です。
まとめにかえて
子どもの進学に際して、学費の捻出が難しいときには国の教育ローンを利用する方法があります。利用する際には、所得条件ほか一定の条件がありますので、概要を確認のうえ申し込みましょう。 なお、申し込み時期はいつでも可能ですが、資金が必要なときに間に合うように、2~3ヵ月前に申し込むことが推奨されています。 申し込みはインターネットからも受け付けており、相談が必要な場合は教育ローンコールセンターで対応しています。
参考資料
・政府広報オンライン「お子さんの進学・在学資金を支援! 国の教育ローンをご利用ください」 ・日本政策金融公庫「令和3年度 教育費負担の実態調査結果」
木内 菜穂子