ゼンデイヤ は、ジョナサン・アンダーソンによるロエベのマーメイドドレスを着用し、『チャレンジャーズ』のプレミア上映会に出席した。（シドニー、2024年3月26日）photography: Getty Images

小さな黄色いボールがついたシュールなコートシューズ、ラケットをモチーフにしたスパンコールのドレス......。テニスの世界を描いたルカ・グァダニーノ監督の新作長編映画『チャレンジャーズ』のプロモーションのため、女優ゼンデイヤは、この映画の衣装デザイナーであるジョナサン・アンダーソンをアピールした。 【写真】胸元もウエストも大胆に露出！？ゼンデイアの過激すぎるファッションとは ゼンデイヤがファッションと映画の第一線で走り続けている。『デューン 砂の惑星 PART2』の公開後、ゼンデイヤは4月24日に公開されるルカ・グァダニーノ監督の新作『チャレンジャーズ』の試写会に現在参加中だ。彼女が演じるのは、元プロテニス選手からコーチに転身したタシ。ストーリはというと、彼女と彼女の夫（『ウエスト・サイド・ストーリー』のマイク・ファイスト）、そして彼女の元恋人（「ザ・クラウン」のチャールズ皇太子役、ジョシュ・オコナー）の三角関係。『君の名前で僕を呼んで』の監督によるこの長編映画は、今年最も待ち望まれている作品のひとつと言っても過言ではない。この映画が公開前から注目を集めている理由のひとつは、ゼンデイヤがジョナサン・アンダーソンによる予想外のファッションでレッドカーペットに登場し、テニスウーマンを演じて楽しんでいることだ。ロエベのアーティスティック・ディレクター（そして自身のファッションブランドJWアンダーソンの創設者）である彼は、この映画の衣装をデザインした。

勝利のセット

4月8日、ローマで開催されたこの映画のプレミアで、この女優は、マイクロプリーツスカートにスパンコールがついた深いVネックのスポーツタンクトップに、黄色いテニスボールの形をしたヒールの見事なロエベのパンプスを合わせて、会場を沸かせた。このシュールな靴は、デザイナーが2022年春夏のロエベのランウェイで見られたアイテムを彷彿とさせる。当時、モデルたちは、ヒール部分が石鹸、卵の殻、バラで飾られたポエティックでアーティスティックなスティレットヒールを履いていた。 プロモーションを続けているZ世代のアイコン、ゼンデイヤは、今年3月26日、ロエベのマーメイドドレスでシドニーのレッドカーペットに登場した。ジョシュ・オコナーやマイク・ファイストの衣装もデザインしたジョナサン・アンダーソンは、映画『チャレンジャーズ』の衣装デザイナーとしての役割を「夢が叶った」と語った。 アイルランド人デザイナーのジョナサン・アンダーソンにとって、イタリア人映画監督のルカ・グァダニーノとのコラボレーションはこれが初めてではない。2023年、ロエベの2024年春夏メンズ・コレクションのために、彼は友人でもあるルカ・グァダニーノ監督に、コレクションを紹介する短編映画『I Dreamt of Loewe』の監督を依頼した。ジョナサン・アンダーソンは、ルカ・グァダニーノ監督が製作し、ダニエル・クレイグが主演する、ウィリアム・S・バロウズの小説に基づく次回作『Queer（原題）』の衣装も手掛ける予定だ。