「水を飲む」よりも「ひたすら寝る」よりも早く治せる…ひどい二日酔いの朝に胃袋に入れておくべき「2品」
■疲れ目には「紫色の野菜」がいい理由 症状:疲れ目 目がショボショボする、かすむ、充血する、見えづらい、目の奥がダル重い……パソコンやスマホの普及により、現代人の多くが慢性眼精疲労と思われます。特に気になるときは、目にいいと認められている栄養素を含む野菜を積極的に食べ、目を労りましょう。 紫キャベツ、赤じそ 疲れ目スッキリのキー栄養素は「アントシアニン」 紫キャベツ、赤じそ、ともに「アントシアニン」に富む野菜です。アントシアニンとはフィトケミカル(植物に含まれ、「第7の栄養素」と呼ばれる物質)の1つ。目を酸化ストレスから守る抗酸化、目の筋肉の緊張を解く血流促進といった作用により、視力回復など目の健康に役立つことがわかっています。アントシアニンの色素は紫色。 紫キャベツと赤じその鮮やかな紫色は、アントシアニンが豊富であることを示す色と言えるのです。 紫キャベツは生でサラダやマリネに。また、赤じそというと梅干しを漬けるときのイメージが強いかもしれませんが、その他のアイデアは乾燥させてゆかりごはんにする、野菜の「赤じそ漬け」にするなど。風味豊かな赤じそのおかげで塩分控えめでも満足感が出るため、減塩にも役立ちます。 ■食べる時は加熱せず、生でいただく ---------- 目スッキリ! おいしくて体にいい野菜料理 紫キャベツのマリネ アントシアニンは水溶性で熱に弱いため、水にさらさず生で食べるのが理想。アクが少ない紫キャベツは生食に向いていますが、酢と油でマリネにすると食感が少ししんなりして、より食べやすくなるでしょう。 野菜の赤じそ漬け 大根やかぶ、長いも、きゅうりなどの野菜を赤じそと一緒に漬ければ、ただのおいしい漬物が、“おいしくて目にいい”漬物に。皮にアントシアニンが多く含まれるなすを漬ければ、赤じそとのダブル効果も期待できます。先に赤じその塩漬けを作っておいて、そのつど細く刻んで野菜にあえる方法でもいいでしょう。アントシアニンをゴクゴク摂取できる赤じそジュースもおすすめです。 ---------- ---------- しん/野菜を育むプロ(高橋伸吾) 高橋農園常務取締役 1977年生まれ。(有)高橋農園常務取締役。群馬県前橋市にて従業員約80名、ビニールハウス470棟にてほうれん草やチンゲンサイなどを周年栽培しながらフォロワー数26万超えのX(Twitter)を運営し、野菜と農業の魅力について配信中。衰退する日本の農業を元気にし、農業を通じて幸せになる人を増やすのが夢。 ---------- ---------- 濱 裕宣(はま・ひろのぶ) 東京慈恵会医科大学附属病院栄養部部長 給食栄養管理と臨床栄養管理をバランスよく機能させ、患者の立場に立った食生活の向上指導にあたる。監修書に『完全版 その調理、9割の栄養捨ててます!』(世界文化社)、『慈恵大学病院のおいしい大麦レシピ』(出版文化社)など多数の健康レシピ本にかかわる。 ----------
高橋農園常務取締役 しん/野菜を育むプロ(高橋伸吾)、東京慈恵会医科大学附属病院栄養部部長 濱 裕宣