「ゆきちゃん、ありがとう」 廃棄予定のルンバ、20組が祈祷 神田明神で感謝祭 アイロボット
アイロボットジャパンは8日、廃棄予定のロボット掃除機「ルンバ」を持ち寄って祈祷する「2024 ルンバ感謝祭」を東京都千代田区の神田明神で開催した。ルンバユーザー20組が参加し、廃棄前の最後の別れを惜しんだ。 【関連写真】祈祷の様子。参加したユーザーがルンバとの最後の別れを惜しんだ 6月8日は「ル(6)ン(0)バ(8)」の語呂に合わせた「ルンバの日」。今回のイベントはこの日に合わせたもの。 祈祷に際し、4歳から3年半ほどルンバとともに暮らしてきた田中杏樹さんがユーザーを代表して感謝の気持ちを手紙にしたためて朗読。ルンバを見送った。 杏樹さんは、冬に購入したルンバを「ゆきちゃん」と名付け、愛着を持って一緒に暮らしてきたが、引っ越しのタイミングに合わせて、ゆきちゃんを廃棄することにした。 ゆきちゃんの後継機として、水拭きもできる新型ルンバを購入予定。夏の季節にちなんで「なっちゃん」として迎えることになっているという。 杏樹さんの母の麻衣子さんは、ロボット掃除機を「今(現代)の三種の神器のひとつ」とたとえる。「共働きのため、食洗機とドラム式洗濯乾燥機があれば良いと思ったが、最後にロボット掃除機も買った。ゆきちゃんがないと家が成り立たない」と話す。 お祓いして納められたルンバは、感謝祭に参加した、小型家電のリサイクルや産業廃棄物の処分などを行うリーテム(東京都千代田区)にリサイクル回収される。 リーテムによると、廃棄される小型家電のうち、リサイクルは12~15%にとどまっている。ECS推進室の飯田伸一室長は「国の許可なしに小型家電を回収する業者もいる。資源として海外に転売されることが多く、(不適切な処分方法で)環境に有害になる」と憂慮したうえで、「小型家電のリサイクルの認知度を上げることが重要」と強調した。 アイロボットが今回のような活動を神田明神で実施するのは、2023年12月12日の煤納めに続き2回目。
電波新聞社 報道本部