稼ぐならソウル、ガッツリ稼いだら地元で商売 中国・延辺朝鮮族自治州
ソウルにいる、延辺朝鮮族自治州からの出稼ぎ労働者は、韓国での永住などは求めていない。数年ほど頑張って働き、蓄えができてから帰国するケースがほとんどだという。 「もし、彼らがそのまま韓国に永住したならば、同じ朝鮮族であっても差別を受けて暮らすことになるのはわかっている。それを避けたいのだ」とガイドは教えてくれた。 ソウルでガッツリ稼いだら、延辺朝鮮族自治州に戻り、商売を始める者が多い。地元でなら朝鮮族であることの差別は受けにくいし、経済的にも豊かに暮らせるという。
ある者はもっと稼げる日本に出かけて行く。僕が延吉市内のレストランで食事をしていると、「日本人ですか? 私は東京で働いていたことがあります。あなたは、どこの出身ですか?」と日本語で何人にも声をかけられた。 (文・写真:村田次郎) 撮影場所:中国 吉林省 延辺朝鮮族自治州 2013年6月 ※この記事は村田次郎氏の「【フォトジャーナル】北朝鮮が見える街 中国延辺朝鮮族自治州」の一部を抜粋したものです。