ライブBPに登板したDeNA・ウェンデルケン投手＝横須賀市・DOCK

頼れる右腕が間に合った。右胸鎖関節の炎症で離脱していたDeNAのJ・B・ウェンデルケン投手（31）が10日、神奈川・横須賀市の球団施設「DOCK」でライブBP（実戦形式の打撃練習）に登板。順調な回復ぶりを見せ、12日から甲子園で阪神とクライマックスシリーズ（CS）を戦うチームへの復帰が決まった。 最終決戦を前に、貴重なパワフルリリーバーが帰ってきた。ウェンデルケンがライブBPに登板。「感触はすごくよかった。打者相手に投げられたことがすごく大きい。順調に来ている」と胸を張った。 来日1年目の昨季はセットアッパーとして61試合に登板。今季は右肘の炎症の影響で28試合の登板にとどまったが、防御率1・71で勝ちパターンの一角を担った。1日の試合後に違和感を訴え、右胸鎖関節の炎症と診断されて2日に出場選手登録を抹消。「今は特に大きな問題はない」と最短12日での復帰に間に合わせた。 ライブBPでは梶原ら打者4人と対戦し、得意のチェンジアップで空振りを奪った。制球が乱れる場面があったものの、大原チーフ投手コーチは「コントロールは微調整が必要だが、球質は問題ない。監督とも話して、（甲子園へ）連れて行こうと」とGOサインを出した。 離脱直前は本来の投球ができず失点した試合もあるが、「一旦、体を休めることができた。いい休みになったと思うし、順調にプレーオフ（CS）に向け準備ができた」と明かした。チームは直近2年続けて第1戦を落とし、CSファーストステージで敗退。三浦監督も「当然大事」と語る初戦の勝利へ、貴重な戦力がブルペンに厚みを加える。（浜浦日向）