日本の球団が16歳キューバ人逸材を18億円で獲得検討?
米国メディア「USA TODAY」の名物記者、ボブ・ナイチンゲールが、次なるキューバのスター候補、16歳のラサロ・アルメンテロス外野手が、来年1月8日にドミニカで公開トライアウトを行うことを報じた。注目は、その記事中に日本の球団が1500万ドル(約18億円で)もの巨額を積んで、このキューバの天才プレーヤーの契約に乗り出していると伝えたことだ。 同記事によると、アルメンテロスは、189cm、90kgの体格を持った走攻守の3拍子揃った右打ちの外野手で、アメリカンリーグのベテラン国際スカウトは、メジャーリーグ、過去最高の「コンプリート・プレーヤー(完全な選手)」と、評されたウイリー・メイズと、NFLとの二刀流選手として有名だったボー・ジャクソンを合わせたようなスピードとパワーを持っている選手と評価しているという。 ただ、アルメンテロスは、過去複数回に渡って亡命を試みて失敗、強制送還されたため、キューバ政府から制裁を受けて、去年の夏にメキシコで行われたU-15 のワールドカップ以来、試合に出ていない。その大会は、キューバが優勝したが(日本は7位)、アルメンテロスは、9試合で打率.463、8打点、3二塁打、5三塁打を放ち、ベストナインに選ばれている。シュアなバッティングだけでなく、60ヤード(55メートル)を6秒5で走るスピードも兼ね備えている。 記事では、この次世代の天才プレーヤーを青田買いしようと、日本のある球団が約18億円もの資金を用意して契約に乗り出しているという。取材力に定評のあるベテランライター、ナイチンゲール記者の記事だけに信憑性はあるだろうが、文中で球団名は明らかにされていなかった。だが、18億円もの巨額を用意できる球団となると、おのずと限られてくる。だが、亡命選手に手を出されることをキューバ政府は快く思わないため、過去にキューバ選手を正規ルートで迎え入れたことがあり、今なお友好関係の続いている日本の球団は考えにくいのだが……果たしてどこの球団が獲得に動いていたのだろうか。