韓国・ソウル中心部で今月16日未明に撮影された映像には、フードをかぶった人物が壁に向かって手を動かしている様子が映っていました。落書きをしていたのです。 横田明記者（韓国・ソウル、20日） 「落書きをされたのは、韓国を代表する文化財の景福宮という王宮の塀の部分です。落書きをされた箇所は、現在はカバーが掛けられ修復が進められています」 現場は、日本人旅行者も多く訪れる観光スポットです。落書きは44メートルにわたって赤いスプレーなどでされていて、19日、文化財保護法違反の疑いで、17歳の少年と16歳の少女の身柄が確保されました。 記者（韓国・ソウル、19日） 「文化財毀損（きそん）だと知らなかった？」 「犯行動機は？」 落書きをした動機のヒントは、落書きの内容にありました。書かれた文字を見てみると「映画タダ」。さらに、違法動画サイトのアドレスとみられるものもありました。宣伝目的なのでしょうか。 警察の調べに対し、少年らは「知人から違法な動画サイトの落書きをすれば金を払うと言われて犯行に及んだ」と話しているということです。 警察は、ほかに共犯者がいないかなど捜査を進めています。