子どもの頃「ケーキ屋さん」になるのが夢だったなと思い出しました。実際に「パティシエ」になると、どのくらいの収入を得られるのでしょう?
「パティシエ」は子どもに人気の職業です。定期的に行われる「将来就きたい職業」のランキングでは、直近だと10位以内にランクインしています。小さい頃「パティシエになりたい」と憧れている方もいれば、子どもに「将来はパティシエになりたいので、製菓学校にいきたい」と相談されている方もいるでしょう。 では、パティシエになると、どのくらいの収入を得られるのでしょうか。本記事では、パティシエの平均年収や年収を上げる方法を紹介します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
パティシエの平均年収はどのくらい?
株式会社カカクコムが運営する求人ボックスの調査によると、パティシエの平均年収は約382万円(2024年10月30日現在)でした。月給で換算すると32万円、初任給は21万円程度が相場のようです。アルバイトの時給は1090円、パートや派遣社員の時給は1499円が平均となっています。 パティシエの主な仕事は、ケーキをはじめとするお菓子やデザートの制作です。パティシエとして就業するためには、製菓学校や調理師専門学校を卒業したうえでケーキ店やホテル等に就職するのが一般的です。学校で学ぶ期間を含めれば、一人前になるまでには10年近くかかる可能性もあります。 高い技術と経験が必要とされる割には、給与が安いと感じる方もいるかもしれません。しかし、給料は279~564万円と幅があります。職場や働き方、立場によって給与は大きく変わってくるでしょう。 ■日本の平均年収よりは低めの傾向 国税庁の調査によると、1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は458万円です。また、男性の給与所得者の平均は563万円、女性は314万円です。単純に比較した場合、パティシエの平均年収約382万は正社員の給与としては平均より低めです。 また、パティシエは「見習いのときは勤務時間が長い」「重い食材を運ぶなど体力勝負」といった厳しさもあります。憧れだけでは続かない職業だといえるでしょう。