「僕は絶対嘘はつかない」羽賀研二、直撃記者も骨抜きにした“稀代のワル”秘話
羽賀研二が、また逮捕された! “驚いた”というより“呆れた”人の方が多いだろうが、軽くおさらいしよう。羽賀は2007年に未公開株の元値を隠し高値で売り付けて債務を逃れようとした容疑で逮捕され、詐欺・恐喝の罪で起訴された後、2013年に実刑判決が確定し沖縄刑務所に服役。 【写真】3度目の逮捕…41歳年下の現役女子大生を抱きしめる羽賀研二 2017年1月には妻と離婚した際、所有していた物件の不動産の名義を“財産分与”という形で元妻に譲渡したが、捜査当局は偽装離婚による財産隠しに当たると判断。2019年1月に強制執行妨害罪で羽賀と元妻を逮捕している。その後、起訴され、保釈中だった羽賀は再び沖縄刑務所に収監された。
「本当に騙すつもりはなかった」
「2021年9月に出所した後は、沖縄の人材派遣会社で働きながら芸能活動を再開し、写真誌や週刊誌に取り上げられ話題になりました。2023年に受けたインタビューで詐欺事件のことについて触れていて、“本当に騙すつもりはなかったが、自分も悪かった。反省している”と話していましたね。ずっと無罪を主張していましたが、どこまで本当なのかわかりません」(スポーツ紙記者) 若い人は知らないかもしれないが、羽賀はタモリが司会をしていた伝説のバラエティー番組『森田一義アワー 笑っていいとも!』(フジテレビ系)に出演していた3人組のグループ『いいとも青年隊』のメンバーだった。 180センチを超える身長と甘いマスクで人気を得た彼を一躍有名にしたのが、1994年に発覚した梅宮アンナとの交際だった。独身の二人がただ交際しているだけだったら、特に問題はなかったのだが、羽賀が巨額の借金を抱えていたことが判明。また、アンナとは別のタレントが羽賀との関係を暴露するなど騒動に発展し、週刊誌やワイドショーの格好の的となり、連日のように報道されたのだった。
「僕は絶対嘘はつきません」
アンナの父・梅宮辰夫さんが二人の交際に公然と反対したことに対し、羽賀は会見を開き、「誠意をもって」「誠意を示して」など「誠意」という単語を連発したため、“征夷大将軍”にかけて“誠意大将軍”と呼ばれたりもした。 それでも羽賀とアンナは別れることなく、二人で“ペアヌード”写真集まで出している。そんなことから平成の“バカップル”と揶揄されたが、結局1999年に分かれている。 当時、私は羽賀を何度か取材したことがある。借金で首が回らないはずなのに、彼は高級車を乗り回していたときがあった。“アンナに借金させて購入した”という噂が出ていたので確かめに行ったのだが、当時の羽賀は、白金にある芸能人御用達のカフェバーに連日入り浸っており、その日も車を店の目の前に駐車し、知人と談笑していたのだった。帰るころになって車に戻ってきた羽賀に声を掛け、取材の趣旨を伝えると、 「僕がそんなことするわけないじゃないですか。信じてくださいよ。僕は絶対嘘はつきませんから」 と、私の右手を両手で握り、じっと目を見て話してくるのだった。そして「いつでも連絡してください」と、携帯の番号まで渡してきた。 これでは、信じてしまう人は多いだろう。実際、同行していた女性記者は「素敵な人じゃないですか。いい匂いもしますし、嘘を言ってるようには見えないけど」と、コロッと騙されてしまっていたのだった。口の上手さは流石だと思った。 今回は、不動産登記を偽装し差し押さえを免れようとしたとして、強制執行妨害目的財産損壊等罪などの容疑で、元妻や暴力団関係者と一緒に逮捕されたことで、暴力団関係者との繋がりがいまだにあることが判明した。 梅宮辰夫さんが羽賀を指して「稀代のワル」と呼んだとき、そこまでではないだろうと思ったが、今あらためて、的を得た言葉だと実感する次第だ――。
佐々木博之