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クラスを超えた上質感 SUBARU 新型「レガシィアウトバック」はまさにオトナの相棒......ロングドライブで実力を検証する

提供:SUBARU

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SUBARUのフラッグシップモデルとなる「レガシィアウトバック」その実力はいかに

ついにフルモデルチェンジを果たして登場したレガシィアウトバックを長距離ドライブで試します。ハンドルを握るのはモータージャーナリストの九島辰也氏。助手席には元陸上自衛官でモデルの福島和可菜さんを乗せ栃木県益子町に向かいます。

7年ぶりのフルモデルチェンジを果たしたレガシィアウトバック

スバル 新型「レガシィアウトバック」をロングドライブで検証する

レガシィアウトバックが7年ぶりにフルモデルチェンジして登場しました。このモデルはSUBARUを代表する車種のひとつであるレガシィをベースに、街乗りでの快適性能と悪路走破性能を両立したクロスオーバーモデルで、日本でも高い人気を誇っています。
そんなレガシィアウトバックのデビューは2世代目のレガシィがベースとなっており、ロードクリアランスを上げてグランドワゴンと命名したのがはじまり。その後はランカスターと名称を変更し、3世代目から北米と同じ名前のレガシィアウトバックとなっています。
そんなレガシィアウトバックが新しくなったというのだから、試乗してみたくなるのも当然のこと。都内を少し乗るだけというのも味気ないので、今回は東京を出発点として栃木の観光地を巡るロングドライブに出かけたいと思います。

新型 レガシィアウトバックで栃木の伝統を巡る旅へ

筆者(左)と元陸上自衛官でモデルの福島和可菜さん(右)

ということで、今回はラジオパーソナリティやモデルなどで活躍するタレントの福島和可菜さんを誘って出かけることにしました。福島さんは元陸上自衛官という肩書きもあり、四輪、二輪、小型船舶といろんな免許を持たれているだけに、クルマ談義にも花が咲くことでしょう。
活発な彼女のことだから、このクルマに触れる事でイメージができる上質なカーライフについても話題が広がりそうです。

上質さとアクティブ感が絶妙にバランスされたエクステリアデザイン

前後バンパーにデザインされたシルバーのアンダーガードによってクロスオーバーらしさを高めている

初めてレガシィアウトバックを目の当たりにして見ると、力強さと上質感を上手くバランスした秀逸なデザインだと強く感じます。エクステリアで目が行くのは、ワイルドで力強い印象を与える前後フェンダーのモールと、シルバーで加色された前後バンパーのアンダーガードです。これによってクロスオーバーらしい力強さが増し、ただのワゴン車ではない事をより強調しているように思います。

アクティブ感を高めてくれるフェンダーのモールとサイドシルガード

また、今回実車を見て上質さを強く感じたのは、グレードがリミテッドというのも関係すると思います。リミテッドではグリルやサイドウィンドウの縁取りにメッキ加工が施されていることに加え、試乗車の色であるブリリアントブロンズ・メタリックがいい塩梅でマッチしていました。
一緒に実車を目にした福島さんは「丸い部分と四角い部分のデザインが上手く調和してバランス良く仕上がっていますね」とひとこと。
ワイルドさを演出するフェンダーのモールやルーフレールのようなスクエアなディティールもあれば、ボディラインや前後バンパーの角にあえて丸味を施してイマドキさを感じる演出もしています。

触れてみてすぐにわかるクラスを超えた上質なインテリア

各部に用いられたアルミ加飾とピアノブラックのインテリアデザイン

そしてインテリアは、エクステリアを上回る上質さを漂わせていました。ナッパレザーのシートとドアトリム、アクセントとなるアルミ加飾とピアノブラックのコンソールが上質さを際立たせます。
ダッシュボードのセンターに備わるのは、ナビゲーションをはじめ、車両やエアコンの設定、テレビなどの多彩な機能を集約した先進的な11.6インチのセンターインフォメーションディスプレイ。
見落としがちですが、ハンドル奥のメーターも12.3インチのフル液晶メーターで、速度や回転数をメインとした基本的なアナログ表示に加えて、地図をメインとした画面の他に、アイサイトの作動状況などをグラフィカルに表示する、合計3パターンの表示から切り替えることができます。
そのインテリアデザインの質の良さには、福島さんも思わずうっとりしていたほど。国産車のダッシュパネルといえばプラスチックを多用している印象ですが、レガシィアウトバックでは大部分をレザーが覆っているのだから恐れ入ります。

次世代プラットフォームにシンメトリカルAWDは今までにない快適な乗り味

快適な乗り心地は走り出してすぐに実感する

エクステリアとインテリアを堪能した私たちは、早速レガシィアウトバックに乗り込んで栃木県を目指します。レガシィアウトバックの第一印象は、とにかく「乗り心地が良いこと」です。
あらゆる路面状況でフラットに走ってくれるのでキャビンは常に安定しており、これまでにない快適な乗り心地を実現しています。助手席の福島さんも「とってもリラックスできますね」と話していました。
レガシィアウトバックには、快適な乗り心地を提供する「スバルグローバルプラットフォーム」の高いポテンシャルをベースとして、更に骨格連続性を高める「フルインナーフレーム構造」や、微小な変形を抑える「構造用接着剤」等を採用し、堅牢でしなやかなボディを得ることが出来ています。
特に堅牢なボディを採用する事によるメリットは、クルマの安定感を高めながらもサスペンションをソフトにセッティングできることです。昔のクルマのように、比較的柔らかいボディに硬いサスペンションを組み合わせるとピョコピョコと落ち着かない乗り心地になってしまいますが、レガシィアウトバックではそのような乗り心地の不自然さが一切ないのです。
もちろん、この乗り心地の良さと安定性にはもうひとつの要因があります。それが、エンジンやトランスミッション、そして駆動系を左右対称にできるSUBARU独自のシンメトリカルAWDシステム。さらにエンジンという重量物を低い位置に積める水平対向エンジンが相まって、クルマの横揺れや不要な動きを抑制しているのです。
そして、個人的には操作系のフィーリングが気に入りました。具体的にはパワステのちょうどいい重さやアクセルに対する踏みごたえで、特にアクセルを踏んだ時のエンジンの吹け上がりも丁度いい。ターボエンジンでありながらとてもナチュラルなターボの効き方で、まるで大きい排気量の自然吸気エンジンのクルマに乗っているようなのです。

まずは益子焼の体験ができる工房風和里(ふわり)に立ち寄る

総走行距離300キロの旅はワンデートリップにもちょうど良い

上々な第一印象を筆者に与えてくれた新型レガシィアウトバックを堪能しながら向かう目的地は栃木県益子町。今回なぜ栃木県の益子町に行こうと思ったのかというと、新型レガシィアウトバックで出かける旅のイメージが"味わい深いオトナ旅"だったからです。
また、栃木県は東京から東北道を利用してのワンデートリップにも時間的な余裕があり、レガシィアウトバックの実力を知る為にもちょうど良い距離だと思ったのもあります。
私たちが向かう最初の目的地は工房風和里(ふわり)。益子焼を製作・販売している地元の工房です。
益子の地は上質な粘土が取れることで焼物の町として栄えた場所で、その歴史は江戸末期ごろにスタートしたと伝えられています。
益子焼は濱田庄司という陶芸家が昭和に入ってからメジャーにしており、昭和54年には国の伝統工芸品として指定されています。
東北自動車道を降りてしばらく進むと、益子焼のお店が立ち並ぶ風情なメイン通りが見えてきます。通りには清潔感のある古民家が立ち並び、小さな江戸といった感じで訪れる者の気分を高めてくれます。

工房風和里(ふわり)ではろくろを使用した焼き物体験ができる

メイン通りを抜けるとのどかな田園風景が現れ、景色を楽しみながら田舎道を走っていると最初の目的地である工房風和里(ふわり)に到着します。工房風和里に到着すると、いかにもベテランといった佇まいのご夫婦が笑顔で迎えてくれました。
ここでのろくろ体験はとても楽しいもので、まず制作をする前に仕上がった作品を見てイメージを膨らませて、そのイメージを頭に浮かべながらろくろの前に座って粘土を触るという段取り。初体験の私たちに対して、ご主人の親切丁寧なレクチャーのもと電動ろくろをぎこちなく動かしていきます。
ろくろ作業には想像以上の精神集中が必要で、もう少し薄くしようなんて欲を出すと、あっという間に形が壊れてしまうので邪念は禁物です。出来上がる直前で形を崩してしまったり、薄くしすぎて壊してしまったりもしましたが、筆者は何とか3つの器を作成。隣で悪戦苦闘していた福島さんは短時間で4つの器を作り上げました。持ち前のガッツには敬服するばかりです。

レーンチェンジサポートや渋滞時ハンズオフ機能も......アイサイトX標準搭載

アイサイトXによりドライブのストレスは飛躍的に軽減される

工房風和里での楽しい体験を終えた私たちは、次の目的地に向かうために北関東自動車道に入ります。ここではSUBARU最高峰の運転支援システム「アイサイトX(エックス)」を使ってドライブしてみました。
ステレオカメラを用いて運転支援をするアイサイトで有名なSUBARUですが、新型レガシィアウトバックにはさらに進んだ最新の運転支援システム「アイサイトX」が標準搭載されています。
アイサイトXは一定の条件を満たした自動車専用道路において、GPSや準天頂衛星「みちびき」がクルマの位置を正確に捉え、更に3D高精度地図データを使って、安全運転をサポートする最先端の安全テクノロジーです。これにより、自車の先にある道路環境も事前に察知することもできます。
自車位置の正確な測定により、アイサイトX搭載車ではカーブや料金所などの前で、ごく自然に適切な車速に調整してくれるようになりました。
また70~120km/hの車速域の車線変更では、ウィンカーを出すだけでクルマが周辺の環境を読み込みながらレーンチェンジのハンドル操作をサポートしてくれるし、レーンチェンジが完了したらウィンカーの消灯まで自動でしてくれるから助かります。

ビストロ&カフェ暖邸(ダンディー)でクルマを眺めながらのランチタイム

ビストロ&カフェ暖邸はクルマで気軽に入れるお店

アイサイトXの機能を使いながら北関東自動車道をドライブしていると、次の目的地があるインターチェンジまであっと言う間についてしまいました。
着いたのは、ビストロ&カフェ暖邸(ダンディー)。外観は落ち着いた雰囲気で、郊外のクラブハウスといった印象。今回は、オーナーのご好意で特別に窓の近くにクルマを置かせてもらい、食事をしながらレガシィアウトバックを眺めることにしました。

益子焼の皿が用いられた料理の数々

暖邸の店内には1階、2階のフロアがあり、窓が大きくて陽が入りやすい作りになっているせいか明るく温かみがあるように思えます。
メニューは旬の食材を使ったビストロ風のもので、お肉メインの料理を選んでも地元の野菜がしっかり組み合わされていて、福島さんも満面の笑顔。素敵なクルマを眺めながら美味しい料理に舌鼓を打っていました。
このお店のオーナーはそもそも益子町出身ではないのですが、益子の街が気に入ったからこの地に店をオープンさせたのだそうです。クルマで気軽に入れる店にしたかった、というコンセプトもしっかりと叶えています。
オーナーもかつてはレガシィに乗っていたそうで、レガシィアウトバックを見ると「今のレガシィって随分格好良くなったんですね」と評判も上々でした。

大谷石の蔵の家具屋へ 突然の大型の買い物でもアウトバックなら問題なし

大谷石の蔵を利用したギャラリーショップ「pejite益子」

お腹を満たした私たちは、さらにレガシィアウトバックを走らせます。以前から、益子に行くなら一度は寄ってみたいと思っていた、今回の旅の最終目的地である「pejite益子」。
pejite益子は、今からおよそ60年前に建てられた大谷石の蔵で、蔵としての役目を終えた建物がそのままギャラリーショップとして使われているのです。それはまるでクラシックカーをオーナーからオーナーへ受け渡すような歴史のバトンで、外観も内装も当時の雰囲気を残したまま今風にリフォームされています。

古い家具や、地元益子の陶器、こだわりの洋服などが販売されている

そしてそこには、明治・大正・昭和初期に作られた家具や、それをイメージした家具、さらに地元益子の陶器やこだわりの洋服が並べられていました。
ショップではありますが、pejite益子ではまるでアート作品を並べるギャラリーのように配置されており、しかもどこか落ち着くから不思議。新しさと懐かしが交差する空間が実に情緒的です。
福島さんも思わず、「こんな場所が益子にあるんですね」と感心。陳列されたひとつひとつの商品を食い入るように眺めています。ヨーロッパを旅すると郊外にこんな場所を見つけることがありますが、日本では目新しいかもしれません。

大容量のラゲッジスペースには使いやすくなる工夫が満載

レガシィアウトバックなら突然の大きな買い物にも対応できる

pejite益子には足を踏み入れるだけのつもりでしたが、そんな場所だけに以前から探していた椅子を見つけてしまいました。なんの変哲も無い木製の椅子ですが、高さ、質感共にイメージしていたものとマッチしたのです。「これ買ってもいいかな」と、福島さんに投げかけます。
福島さんも気に入った洋服を2着買い、大きな袋を手に駐車場へ向かいますが、ここでレガシィアウトバックの使い勝手の良さが発揮されたのです。
今回試乗したレガシィアウトバックには、アクセスキーを携帯してリヤの六連星オーナメントに肘など体の一部を近づけるとリヤゲートが自動で開く「ハンズフリーオープンパワーリヤゲート(※)」が搭載されています。スイッチでの操作ももちろん可能ですが、この機能があれば両手がふさがっていたり手が汚れている時でもスマートに開けることができます。
ここで改めてラゲッジルームを見た福島さんは、「これ、ラゲッジルームがすごく広いですし、リヤゲート側からもワンタッチでリヤシートが畳めるんですよね」と感心した様子。確かに、これだけラゲッジルームが広ければ少し長めのものでも縦にラクラク積むことができます。長年人気のステーションワゴンを販売してきたSUBARUの真骨頂が見事に発揮されたなと思いました。
※Limited EXグレードは標準装備、X-BREAK EXはメーカーオプション

「次はどこへ行こう」そんなことを思わせてくれるオトナの相棒

まさに「いつまでも乗っていたくなる」魅力がレガシィアウトバックにはある

益子町の様々な場所を堪能していると、気づけばもう夕暮れ。楽しいワンデートリップもそろそろ終盤です。ろくろ体験と素敵なビストロでのランチ、ギャラリーショップでの買い物と充実した時間を過ごせました。
それじゃここで、運転をバトンタッチ。ということで、しばし福島さんにステアリングを委ねてみました。「助手席に乗っていたときも感じたんですが、走り出すとサイズは気にならないですね。外から見ているほど大きい感じはしなくて、とても運転しやすいです」と福島さん。
スイスイと田舎道を抜け、高速道路に接する国道へと向かいます。「ハンドルは重すぎないし、加速もいいです。好きです、こういうの。視界も開けていて安心して走っていられます」とかなりご機嫌。こんなに喜んでもらえるならもう少し早く運転変わってもらってもよかったかも、と少し後悔したほどです。

悪路や雪上での走破性能をさらに高める「X-MODE」はグレード問わず標準装備

ニコニコしながら運転している福島さんに、悪路走破性能を高めるX-MODEと、SUV顔負けの最低地上高213mmの話をするとさらにテンションが上がっていました。路面状況に応じてエンジンのトルクとブレーキを制御するX-MODEは悪路や雪道に強いことを説明すると、「荷物もたくさん積めるし、悪路の走行でも安心ならキャンプ場とかいいですね!」と間髪入れず口にしました。
「沢で釣りをしたり、林道をマウンテンバイクで走ったり、レガシィアウトバックならやりたいことがなんでもできそうですね......」。さすが福島さん。アウトドアには敏感に反応します。
丸一日レガシィアウトバックを堪能した私たちですが、まだまだこのクルマと一緒に居たいという不思議な感覚になっていることに気がつきました。レガシィアウトバックに乗っていると、「さて、次はどこへ行こう?」なんて気持ちにさせてくれるのです。

まさに「いつまでも乗っていたくなる」魅力がレガシィアウトバックにはある

スタイリング、走行性能、上質感、そして先進の安全性能。これら全てを兼ね備えたレガシィアウトバックですが、この「頼れる相棒感」こそがレガシィアウトバックを所有する醍醐味だと思いました。