スマートフォンのカーナビアプリには無料で使うことができるものもあり、「車載ナビゲーションを買う必要があるのか...」と思われている方もいるかもしれません。しかし車載ナビゲーションにはナビアプリにはない魅力が多くあるんです！今回はカロッツェリアの「楽ナビ」を使って検証してみました。

ナビゲーションは本当にスマートフォンのナビアプリだけでいいのか？

見知らぬ土地をドライブするとき、心強い存在となってくれるナビゲーションシステムですが、中にはスマートフォンにインストールする地図アプリなどを使用しているから車載ナビゲーションを買う必要はあるのか？ と思っている人もいるのではないでしょうか。
しかし「餅は餅屋」という言葉があるように、車載カーナビにはクルマ用に特化した特徴や優位性が多く存在することをご存知ないだけかもしれません。
そこで今回は、2022年春に新たに発売されるカロッツェリアの「楽ナビ」をアクティビティ好きな男女に実際に使用してもらい、その特徴と優位性を体感してもらいたいと思います。

キレイで見やすい地図に独自データとネットワーク情報による最適なルート

今回は、従来比2.4倍の高解像度を誇るHDパネルを採用し、「楽ナビ史上最高画質」をうたう9V型大画面モデル「AVIC-RQ912」を装着したスズキ「ハスラー」に乗って、都内から群馬県のスキー場へスノーボードを満喫しに行くという日帰りアクティビティをセッティングしてみました。
カロッツェリア 新型「楽ナビ」を体感してもらうのは、写真の左から石鍋さん、板橋さん、山下さんの3人組。普段のドライブでは主にナビアプリを使用しているということですが、今回の企画では「楽ナビ」の目的地をスキー場に設定して出かけます。

実は、多くのカーナビでは、距離でルート計算をするのですが、「楽ナビ」のルート探索はカロッツェリア独自のデータと検索アルゴリズムによって、最も"早く着く"ルートを導き出してくれるので、なるべく早く目的地に到着したいドライブではかなり心強い味方になります。
またスマートフォンと接続することで、全国の道路状況をネットワークを介してルート検索に活かすカロッツェリア独自のプローブ情報「スマートループ」も活用できるようになるため、リアルタイムな渋滞情報を考慮したルートを提案してくれるのも楽ナビならではの機能です。

ファーストタッチからサクサクの操作を実感...フリックやドラッグも可能

さっそく石鍋さんに楽ナビの目的地の設定をしてもらうと、「このカーナビ、操作に対してサクサクと動くし、スマホみたいな操作もできるのでストレスが無いですね」と驚いた様子。
楽ナビは静電容量方式のタッチパネルを採用しており、フリックやドラッグといったおなじみの操作で操ることが可能なのです。誰が操作しても分かりやすいインターフェースを採用したこと。これも特筆すべきポイントのひとつと言えるでしょう。

楽ナビは自車位置精度が高いから迷わずにドライブできる

早速走り出した一行ですが、ゲレンデを目指して都心部からドライブをすると必ず走るのが高速道路。高速道路では並走する高低差の違う一般道やトンネル、渋滞など自車位置精度やルート検索の質が試される機会が多くあります。
スマートフォンのナビでは、高速道路と並走するシーンや立体交差、トンネルなどで自車位置がズレてしまったり、自車位置を見失ってしまったりすることも多々ありますが、楽ナビであればそんな心配も無用です。
楽ナビは自車位置精度の向上を司る専用システムを搭載し、立体駐車場や側道への出入りなどでは、傾斜角度や高度の変化を感知して正確な自車位置を表示してくれます。
運転を担当する石鍋さんは、「道がごちゃごちゃしている首都高速でも自分のクルマの位置が一度もズレなかったので、安心して運転できますね」とご満悦の様子です。

トンネルなどGPSが届かない場所でも動くのも車載ナビならでは

トンネル内部や地下駐車場などGPSや衛星が届かない場所では車速センサーや加速度センサーによって移動経路を判断するのですが、楽ナビは純正サイズ以外のタイヤやチェーンの装着などで車速センサーと実際の速度にズレが生じたときでも自動でそれを感知し、誤差を補正する機能まで備わっているのです。
「トンネルの中に分岐があったりするとスマートフォンのナビが動かなくなって、勘を頼りに道を選んで失敗した...なんて経験があります。でも、楽ナビならそんな心配は皆無でした」と石鍋さんは言います。

分かりやすい表示と案内で、知らない道でも迷わず安心できる

そして楽ナビの優れるポイントとしてはやはりルート案内の分かりやすさが挙げられます。慣れない道の交差点や高速道路のジャンクションや分岐など、スマートフォンのナビアプリでは不十分に感じることも多いシチュエーションですが、楽ナビではイラスト表示や実際の景色を再現した方面看板表示等で的確に案内します。
そして楽ナビならではの高精度な自車位置測定精度を活かして、一般道では速度に応じて曲がる地点の30m手前で音声案内を完了する「信号機ジャスト案内」も備わっており、曲がるべき交差点を通り過ぎてしまった...という失敗がありません。
これらのおかげで、都内を出発した3人組は一度もルートを迷うことなく順調に目的地へ向かうことができました。

楽ナビに搭載されたエンターテインメントシステム機能とは

順調に目的地に向かう一行ですが、目的地はまだまだ先です。都内から群馬までは時間にしておよそ2時間強ありますから、長いドライブでは会話も途切れがち...そんな時救いとなってくれるのが充実した車内エンターテインメント機能なのです。
車載ナビでは音楽かテレビくらいしか楽しむことができないと思っている人もいるかもしれませんが、それは過去の話。実は楽ナビにはHDMI入力端子が備わっており（一部モデルは非搭載）、そこにスマートフォンやタブレット、ゲーム機を接続することで高画質なHD解像度の映像を楽しむことができるのです。
また、スマートデバイスだけでなくHDMI入力端子を「Amazon Fire TV Stick」に接続すれば、AmazonプライムビデオやネットフリックスやDAZNはもちろん、YouTubeなど数多くの動画配信サービスのコンテンツを車内で楽しむことができるため、長距離移動や渋滞中はストリーミング音楽などを楽しみ、SAなどの休憩中にコーヒーを買ってクルマで休憩しながら動画をみる...ということもできます。
コロナ禍の今では、人込み避けてプライベート空間を保てるというのもポイントでしょう。

データ通信はスマートフォンのテザリング機能を使うこともできますが、実はカロッツェリアからは車載用Wi-Fiルーターの「DCT-WR100D」がリリースされており、これを使用すればドライブ中は定額使い放題でLTEデータ通信をすることが可能となります。
そのため、Amazon Fire TV Stickでの動画視聴だけでなく、車載用Wi-Fiルーター「DCT-WR100D」を使えば手持ちのゲーム機をHDMI接続してオンラインゲームを楽しんだり、普段使っているPCやスマートフォン、タブレットを接続してWebサイトの閲覧やSNSをしたり、スキマ時間でオンライン会議と、通信量の上限を気にすることなく思いのままに満喫できるというワケです。
車載用Wi-Fiルーター「DCT-WR100D」は一度に5台まで機器を接続することができるので、クルマでの移動中は家族全員のスマートデバイスの通信費がかからないという大きな魅力も兼ね備えています。
筆者としても、ぜひ楽ナビとセットでの検討をおすすめしたいイチオシの製品です。

さらに今回の車両には、ヘッドレスト部分に装着する「プライベートモニター」が装着されていたため、後部座席に座る人も大画面の映像を間近で楽しむことができるようになっていました。
楽ナビには「プライベートモニターモード」という機能が備わっており、プライベートモニターに接続されたHDMI機器の音声をリアスピーカーから再生することが可能。
そのため、運転しているユーザーは音楽やラジオ、ナビの音声案内などをフロントスピーカーから聴き、後部座席のユーザーはプライベートモニターに流れる映像と音声を楽しむということもできてしまうのです。
この機能には、後部座席に座っていた板橋さんと山下さんも大はしゃぎ！　「このクルマなら移動中に飽きちゃうことはないね」、「普通のクルマなら早く目的地に着きたいなって思うけど、このクルマはそう思わないかも（笑）」と、嬉しそうに話していたのが印象的でした。

大画面カーナビは視認性も高まり安全なドライブができる

また、もうひとつの車載ナビのメリットといえば、インストルメントパネルの最も見やすい位置に大画面の車載ナビが装着できることで視認性が高まり、小さなスマートフォンの画面に比べて安全性が格段に高まるというのも見逃せないポイント。
「スマートフォンの案内画面だと、画面が見えづらいからどうしても注視気味になってしまいますが、これだけ画面が大きくて見やすい表示だったら瞬時に情報が読み取れますね。
エンターテインメント性の高さにもビックリしましたが、運転をしていた僕はこの点がスマホナビと大きく違う点だと思いました。
楽ナビを使うまではスマホナビでも良いのかなと思ってましたが、今回は考えを改めさせられました。クルマにはクルマ専用のナビが必要なんですね...」と石鍋さん。

電波がない山奥や過疎地でも、目的地まできちんとナビしてくれる

そんなことを話している間に、一行は至極スムーズに群馬県の水上インターに到着。目指すスキー場は山上の藤原地方ですが、実はここでも楽ナビのメリットが発揮されました。
それは、電波が届かない場所でも地図画面がしっかり動く！ ということです。同乗している板橋さんと山下さんは「待って、後どれくらいでスキー場に着くかスマホで調べようとしたら動かないんだけど（笑）」、「これ、今回はカーナビがあるから良いけど、本当に道に迷った時とかスマホだけだとやばいよね？」と話しています。
そうなんです。スマホナビはどうしても通信に依存しているところが大きいので、電波がない山奥や過疎地では地図アプリがフリーズしてしまうことも...。
今回はまさにそんな状況に直面しましたが、もちろん楽ナビは地図がフリーズすることもなく、きちんと目的地のスキー場まで案内してくれました。
運転をしていた石鍋さんは、「分かりやすくて確実なルート案内だったので一度も道に迷いませんでしたし、綺麗な画質で大きな画面だからドライブのストレスが全くありませんでした！ 」と話しました。

楽ナビなら退屈なドライブとはさよなら　移動はもっと楽しくなる

最後に今日のドライブの印象を3人それぞれに尋ねてみると...。
石鍋さん「正直、今まではスマホのナビで十分だって思っていましたが、初めて楽ナビを体験した今では"全くの別モノ"だと言い切れますね。何回も言ってる気がしますが、ドライブの楽さが段違いです。一度使ったらもう戻れませんね（笑）」
板橋さん「とにかく全然退屈にならないことが印象的でした。スマホでも映画を見ることはできるけど、今日みたいにゆったり座ってリアモニターでみんなと同じ映画を見ながら移動するなんてスマホではできませんからね。」
山下さん「本当にスムーズに目的地に着いちゃったし、退屈することもなかったからみんなの表情がずっと楽しそうだったなって思います。スマホナビだと道を間違えたり、退屈していつ着くのか運転している人に聞いて微妙な雰囲気になったりした経験があるんだけど、今回はそんなこと全然なかったです！」
以上のように、車載ナビには車載ナビならではの美点が多いことが今回のドライブで体感してもらう事ができました。
あなたの愛車をワンランク上のエンターテインメント空間にしたいと考えているのであれば、楽ナビを検討する価値はかなり大きいと言えるでしょう。
カロッツェリアの楽ナビがあれば、スノーアクテビティだけでなくいつものドライブがグッと楽しくなること間違いなしです！