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"今までにない洋服選び"が楽しい! まるでテーマパークなファッション施設が生み出す、新たなサイクルとは?

提供:三井不動産株式会社

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ファッションアイテムの買い物は、心が弾むけれど難しいものだ。新鮮な気持ちになれる服を選ぼうと意気込んでショップへ行っても、「日常的に着こなせるかな?」「似合わないかも」などの迷いも生まれがち。結局、無難な服を買ってしまった......とガッカリした経験は、誰にでもあるのでは。

そんな悩みを昇華し、服を買う楽しみを広げてくれる場所がある。「KISARAZU CONCEPT STORE」(木更津コンセプトストア)というファッション施設だ。デッドストック(※)や規格外品を販売し、ファッション業界が抱える「余剰在庫を減らさなければならない」という問題の解決に貢献しながら、見せ方・売り方に工夫を凝らして、今までにないスタイルで服と出会える体験を創出している。

「ファッションを楽しむテーマパークであり、新たな服のサイクルを生み出す実験場」だというKISARAZU CONCEPT STORE、いったいどんな魅力があるのか? 俳優・稲葉 友による "宝探し"のような洋服選びを楽しんだ様子をお届けする。

※デッドストック:残念ながら購入者に出会えず、余剰在庫になってしまったアイテムのこと

約100ブランド・1万点以上のアイテムがズラリ!

KISARAZU CONCEPT STOREは「三井アウトレットパーク 木更津」の隣地に位置する、約3000㎡という広大な敷地のショッピングストアだ。

東京湾アクアライン「木更津金田IC」から約1km、JR内房線「袖ヶ浦」駅からバスで約10分。「三井アウトレットパーク 木更津」に隣接している

ラグジュアリーブランドからカジュアルブランドまで約100ブランド・1万点以上のアイテムがズラリと並ぶ施設内は、ファッションのコンセプトごとにA~Eまでエリアが分かれており、まるで巨大なセレクトショップのような構造。エントランスで入場料を払ったあとは、ショッピングカートを押しながら順路に沿って進み、気になった洋服を無制限に試着できるという仕組みだ。

入場料は中学生以下が無料、大人300円。入場料および商品売上の一部は、「洋服が野菜を育てる肥料に」「廃棄繊維からできる紙」「洋服を燃料に変える研究開発」という社会課題の解決に取り組む企業・団体の中から1つを選択して、協賛に充てられる仕組みとなっている

ハンガーラックにかけられたアイテムは、ブランドもサイズも統一されていない。稲葉は「この並べ方だと、服を探すのが難しくなりませんか?」と一言。それこそが服と出会う楽しみを増幅させる工夫のひとつだと解説してくれたのは、同施設を手掛けた三井不動産株式会社の社員であり、今回の案内人をつとめる伊藤榮輝さんだ。

伊藤:実は、あえて手の込んだ仕様にしているんです。ジャンルやサイズの異なる商品を混ぜこぜにして展示をすることで、「どんなアイテムがあるんだろう?」「この服のサイズ、自分に合うかな?」と、一点、一点じっくりと見てもらえるだろうと。

稲葉:そういう意図があったのですね。たしかに、自分にとって興味のない商品がずらっと並んでいても素通りしちゃいますけど、ゴッチャになっていることで、いい物はないかとラック一つひとつを注意深く見ると思います。

稲葉:実際に今、洋服を手に取って気づいたんですけど、自分が気になった服の近くにかけられている商品にもついでに目がいっちゃいますね。「これもいいな」みたいな(笑)。

伊藤:まさしく狙い通りです(笑)。一見、ルールがないように感じる並べ方かもしれませんが、実は意図があって、「隣の商品と上下で合うように」といった風にコーディネートして陳列しているんです。

稲葉:しっかりと考えられた配置になっていると。ちなみにメンズ、レディースの区分はされているんですか?

伊藤:そこは意図的にはっきりとは分けないようにしています。普段はレディースのMを着ているけれど、メンズのXSならサイズが合う......というケースもありますし、概念にとらわれずに見ていただきたいという思いがありまして。

稲葉:なるほど。一つのエリアに男女ともに見るものがあると、カップルや家族連れでも楽しめそうですね。

伊藤:おっしゃる通りです。そんなふうに当施設は、様々な属性のお客様が服選びを宝探しのような感覚で楽しめる場所なんですよ。ということでぜひ、稲葉さんも宝探しを楽しんでみてください。

左が伊藤榮輝さん、右が稲葉 友。稲葉は俳優として活躍するほか、毎週金曜日にJ-WAVEのラジオ番組『ALL GOOD FRIDAY』でナビゲーターをつとめる

お買い得な価格設定も魅力のひとつ

館内を巡っていくと、スポーツブランドの商品を中心にまとめたゾーンや、多彩な靴が壁一面に飾られたゾーン、四方を服で囲まれたアパレルショップのバックヤードのようなゾーンなど、バラエティに富んだ空間が次々と目の前に広がる。稲葉も革靴を試着するなど、アイテム選びを楽しんだ。

稲葉:あっ、 1万8000円の服が5000円になってる。お買い得ですね。

販売されているアイテムの中には、「ユナイテッドアローズ」「ベイクルーズ」「SHIPS」といった有名セレクトショップやデザイナーズブランド、ハイブランドの商品も多い。これらを定価の最大80%オフとリーズナブルな価格で手に入れられるのは、デッドストック品・規格外品を取り扱うKISARAZU CONCEPT STOREならではの魅力と言える。

古着屋のように、ところ狭しと服が並ぶエリアも。

その後も引き続き服を見ていく稲葉。いろいろなアイテムを手に取るうちに、稲葉と共にJ-WAVE『ALL GOOD FRIDAY』を長年ナビゲートするLiLiCoの姿が頭に浮んだようだ。

稲葉:この服、 LiLiCoさんが気に入りそうだなぁ。あと、これも。

伊藤:派手めなお洋服がお好きなのですね。

稲葉:いや、派手ならいいというわけでもなくて、長年一緒にいるからこそわかるニュアンスのようなものがあるんですよ(笑)。

試着室は合計21個! "着る"を楽しめる

気になった商品を次々とカートに入れてキープし、試着してから「いる/いらない」をジャッジしていくのがKISARAZU CONCEPT STORE流の楽しみ方。それまで着たことがない挑戦的なデザインの服も店員に気兼ねすることなく試着できるため、新しい自分に出会えそうだ。また、「あらゆるブランドで全身コーディネートする」「ひとつのアイテムでいくつかの組み合わせを試してみる」といった一般のショップではなかなかできない選び方も可能になるので、今までにない買い物体験が楽しめる。

試着室は館内各所に合計21個設置。なかには「フィッティングスタジオ」なるものもあった。

稲葉:この試着室、照明がすごくきれいですね! しかも一般的な試着室よりも広い。

伊藤:スペースを広くしたのは、友だちやカップル、家族など、複数人でワイワイご利用いただきたいからです。私たちは、ご来店いただいたお客様に「"着る"を楽しんでほしい」という思いがあります。だからこそ、試着をまずしてほしいんです。

稲葉:友だち同士やカップルで入れるなら、あれをやらなくていいんだ。カーテンから顔だけ出して「どう?」ってやつ(笑)。

伊藤:そういうことになりますね(笑)。

稲葉:"インスタ映え"もしそうな空間ですよね。

稲葉:ちなみに、試着してみて「やっぱり違うな」と思った服は、元のラックに戻しに行かなきゃいけないんですか?

伊藤:いや、その場合は館内の至る所に設置された「返却台」に戻していただくだけでOKです。

稲葉:それなら手間がかからなくていいですね。

試着や買い物に疲れたら、しばしの休憩を。館内にある「THE OPEN CAFE」では、規格外などを理由にフードロスになる可能性のある食材を使用したメニューを展開。さらに、アップサイクルアイテムの制作などを行うワークショップの場「ファクトリーラボ」、最新技術で洋服を土に還す小さな農園「サーキュラーファーム」と、訪れた人に多様な楽しみや学びを提供する施設が揃っていた。

「まどんな蔵出しスムージー」は、豊作で余ってしまった愛媛県八幡浜市のみかん「まどんな」が廃棄にならないよう、旬な時期に冷凍保存して使用。「5種の完熟バナナの蔵出しスムージー」も、さまざまな理由でフードロスの危機になってしまうバナナを活用している

館内には、テーマパークのような案内人「PUTONs(プトンズ)」も。PUTONsという名前は、"put on=身に着ける"に由来する。その名を冠したプトンズゾーンには、全5体のオブジェが設置されている

「一着の服も無駄にしたくない」館内は空間デザインにもこだわり

館内を巡り、そこに置かれた膨大な量のファッションアイテムを見ているうちに、稲葉には一つの実感がわいていた。

稲葉:そもそもの話になるんですけど、規格外品やデッドストック品ってこんなにあるものなんだと改めて思いました。

伊藤:ブランドさんは定価販売を終えた商品をセールやアウトレット等にも出されますが、残念ながら全てが売り切れるわけではありません。ひとまず倉庫で眠らせても、ずっとは置いておけず、最終的には廃棄する以外になくなる、などということもあります。そんなファッション業界の課題は、商業施設を開発・運営する我々にとって他人事ではありません。「私たちの立場だからこそ、洋服の未来のためにできることはないか?」と考えて、この施設が生まれたんです。

稲葉:そんな経緯があったんですね。

伊藤:服は置かれる場所やシーンによって見え方が変わってきますよね。売れるポテンシャルがあっても、スペースやタイミング次第では残ってしまうことがある。そういったアイテムを私たちが買い取り、もう一度光を当て直してステージングしてあげれば、お客様とを結び付けられるかもしれません。当施設は「一着の服も無駄にしたくない」という思いから始まっているのです。

無駄をなくし、今あるものを再利用しようという意識は、施設内の意外なところにも表れていた。

伊藤:こちらの什器は、とあるブランドさんのショップで使っていたものなんです。そのお店が店じまいする際に譲り受けました。

稲葉:よく見つけてきますね。

伊藤:お取引先のブランドさんから「今度お店を畳む際に什器が不要になってしまう」というお話を伺ったのがきっかけです。

稲葉:あ、そっか。三井不動産さんの建物に入っているブランドさんだから把握しやすいのか。粗大ゴミで出すよりも引き取ってもらえるほうがいいですもんね。

伊藤:そういった点でも、無駄をなくす工夫をしています。あと、こちらを見てください。オシャレなパーテーションに見えますが、実はこれ、古いアパートで使われていたサッシなんです。プロジェクトメンバーの中に壊される予定のアパートに住んでいた方がいて、大家さんと交渉してもらってきてくれたんですよ。

稲葉:すごい! 一見、古いドアだと気づきませんもんね。すごく洒落てるし、使い方としてめちゃくちゃいい。

伊藤:先ほども言った通り、服は置かれている環境やシーンによって見え方が異なりますが、それはモノも同様ですよね。

「自分はこれが欲しかったんだ」欲求にも気づける場所

実際に体験してみてこそ、わかることがある。今回KISARAZU CONCEPT STOREを見て回った感想を求めたところ、稲葉からはこんな答えが返ってきた。

稲葉:"宝探し感"があって、新鮮な体験でした。今って、消費者のやるべきことを減らすタイプのサービスが増えていますよね。例えばネットショップだと、「この商品を選んだ人はこちらも」と向こうからおすすめしてくれる。僕らが能動的にやることは一昔前に比べて格段に減ったように感じるんです。一方でKISARAZU CONCEPT STOREは、服をちゃんと選ばせてくれる、考えさせてくれるお店だ、という印象を受けました。便利なサービスもいいけれど、こういうスタイルも楽しいなと思いました。

最後に、おすすめの「KISARAZU CONCEPT STOREの楽しみ方」を聞いてみた。

稲葉:「これが欲しい」と決め打ちしてこないほうがいいかもしれません。「こういう靴が」など特定のデザインやアイテムに縛られすぎないほうが、自由な楽しさが倍増すると思う。自分の手持ちの服を覚えておけば、そこにパズルのようにはまる服と出会わせてくれるラインアップだと思ったんですよね。それに施設内で幅広いアイテムを見せられると、「俺、これが欲しかったんだ!」と、自分の言語化されていない欲求に気づかされます。だから、何も考えずに来ても、自然と欲しいものが見つかるんじゃないかな。

現在、「KISARAZU CONCEPT STORE」ではこの記事のために、2,000円以上の買い物で利用できる500円オフクーポンを配布中だ。