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中高一貫校の利点を最大限に生かし 無理なく現役で志望大学合格へ 河合塾「中学グリーンコース」の魅力を聞く

提供:学校法人 河合塾

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1992年からチューターとして塾生をサポートしてきた神本優さん。2019年から麹町校の校舎長を務めている

大手予備校「河合塾」は、中高一貫校に通う中学生を対象にした「中学グリーンコース※」に力を入れている。早期のスタートで難関大学への現役合格に欠かせない基礎学力を無理なく培うという。10月20日には高校1・2年生に加え、中学生と保護者も対象にした「親子で学ぶ!大学入試Webセミナー 今すぐ始めよう! 秋編」も行われる。

Webセミナーについてはこちら

中学グリーンコースの特徴や魅力を河合塾 麹町校(東京都千代田区)の校舎長、神本優さんに聞いた。
※中部地区には難関高校をめざすコースも設置しています

難関大への現役合格「中学がスタート地点」

――まず、大学受験のプロの視点で、中高一貫校の特色を教えてください
学校のレベルにあった生徒が集まり、学力にあった授業が展開されています。中高6年間のうち、中3までの内容を中2までに終え、高1の内容を中3で学習する、といった先取りのカリキュラムが多いですね。シームレスに大学受験までの準備をできることが大きなメリットです。
例えば英単語。難関大学だと6,000語くらいが必要ですが、中学で学ぶのは1,500語ほど。公立校だと高校に入ってから覚える分量が圧倒的に多くなります。大学受験への負担がものすごく大きくなり、現役合格のハードルが高くなります。こうした傾向は数学、理科でも顕著です。
また、高校入試がない中高一貫校では、自分がやりたいことを見つけ、自由にのびのびと探究できます。自分の将来を見据える学びもしやすい環境だと思いますね。

――高校受験の心配がない分、遊んでしまう生徒もいると聞きますが
中学受験の反動でタガが外れ、遊んでしまう人は結構多いですね。勉強の習慣を失い、SNSやゲームに走る人も少なからずいます。意外かもしれませんが、「目標を達成したから自由に」という傾向は、中学受験で相当切り詰めて勉強してきた難関校の中学生ほど目立ちます。親も中学受験の伴走で疲れ切り、子どもを管理するモチベーションが続かないケースが多いようです。
学習習慣を取り戻さないまま高校に上がると大変です。高2、高3で慌ててという人もいますが、高3の受験学年になってからでは、難関大学の現役合格は相当にハードルがあがります。どの教科もそうですが、特に数学、理科は初期段階で理解できていないと、すべてわからなくなってしまいます。中学時代が大学受験への本当のスタート地点。休憩している場合じゃないですね。

「単純記憶の能力は中学生がピークになる場合が多く、あとから取り戻すのは大変。今が旬なんですよ」と訴える神本さん

英語、数学の「本質を理解」 高校で伸びる基盤を固める

――河合塾では、麹町校など首都圏の9校舎で展開する「中高一貫(速習)コース」のように、中高一貫校の生徒を対象にしたコースが各地で設定されています。特長を教えてください
英語と数学を週1講、授業時間は各90分(中3の数学は120分)です。最大の特長は、大学受験生を教えている講師が担当していることです。厳しい倍率を勝ち抜いて講師となり、生徒のアンケートでも高い評価を維持してきた「受験のプロ」たちです。
授業では、単純な暗記ではなく、英語と数学の本質的な理解を深めていきます。英語は単語の語源や文法の構造など、日本語とはもともと異なる言葉のルールを教えていきます。数学は公式、判別式を何のために使うかといった「なぜ」の視点を重視しています。手応えが学習を後押しし、応用にもしっかり対応できます。高校に入ってから、ものすごく伸びる高水準の内容です。
テキストは、最新の入試問題を複数の講師でプロジェクトを組んで分析し、議論を重ねて作成しているため、英語と数学のエッセンスが凝縮されています。量よりも質。しっかりと予習、復習をして、テキストの内容を繰り返し勉強すれば、学校生活と両立しながら大学受験の基礎学力を定着させることができます。
麹町校の中学グリーンコース在籍者の9割以上が、現役で東大をはじめとする旧帝大、早慶大、医歯薬系を含む難関大学に合格する満足な結果を得ています。長年の実績に裏付けされたカリキュラムと自負しています。

中学グリーンコースの体験談(河合塾提供)

――河合塾はチューターによる生活・進路指導など「個」を重視した取り組みに定評がありますが、中学グリーンコースではいかがですか
生徒と講師、チューターとの距離が近いと思います。少人数で、麹町校は1クラス25人まで。座席指定制です。講師は生徒の顔、名前はもちろん、習得度、ノートの取り方、ちゃんと予習をしているか、などを把握しています。一方通行にならないように、授業後に毎回、「リフレクション(振り返り)シート」を提出してもらい、学習内容なら講師、進路指導ならチューターがお答えします。
学生チューターは年齢が近い分、親しみをもった人間関係の構築ができます。職員チューターは大学で何を学び、将来何になりたいのか、ヒントをいくつか与えて、目標に向けて頑張ってもらえるようなサポートを心掛けています。目標があれば、より頑張れますからね。

――中学グリーンコースは、学校の授業やテストと連携するのでしょうか
中高一貫校の進度とかなり近いです。中3で高校の数学Ⅰを扱うとかですね。定期試験対策では、全科目の質問を受ける専門のフェロー(講師)もいます。「高校受験がないから定期試験の成績はどうでもいい」というのは大きな間違いです。学校でも授業に集中し、復習できちんと理解する、という習慣づけが基本です。学校の定期テスト、小テストなどにしっかりと取り組むよう、面談で強く指導しています。
ですから、中学グリーンコースでは学校生活に支障をきたすような分量は与えていません。自宅学習の課題もB4のドリルを1枚くらい。学校の勉強、部活動も大事にしてほしい。それが河合塾の考えです。
学校生活との両立は十分に可能です。高3秋までラグビー部で頑張り、現役で大阪大に受かった生徒もいます。個人的には、社会に出ても打たれ強く活躍できるように、中学時代は体力、人間力を磨いてほしいと思っています。要はメリハリ。スマホを見ている時間を減らせば、時間はいくらでもできますよ。

麹町校では中学生専用の自習室も完備され、授業のない日も活用されている。夏休みの「スタンプカード」も好評だった(写真はイメージ、河合塾提供)

「わかる」「できる」が頑張りを後押し

――通塾生の印象はいかがですか
授業前後に声をかけるなど、コミュニケーションを大切にしています。最初は保護者に言われたから通っている、といった感じでも、「わかる」「できる」が後押しになり、前向きに頑張るようになる生徒が多いですね。中高一貫校の中学生は「井の中の蛙」になりがちですが、自習室で他校の生徒の勉強ぶりに刺激を受け、切磋琢磨するケースも多いようです。私たちも「受け身だけの勉強では伸びない」と話しています。
麹町校では、意識が高い生徒が目立ちますね。医師、弁護士、メーカーの商品開発担当など、将来の目標をしっかり抱いてる生徒も多いです。なかにはSNSやゲームに夢中という生徒もいますが、勉強が軌道に乗るまで、あらゆる手段で手厚くサポートしています。「河合塾に来てよかった」と思ってもらえるように、精一杯報いたいというのが本音です。

――保護者とはどのようにコミュニケーションをはかっていますか
職員のチューターが随時、電話で授業での様子などを連絡しています。なるべく「この問題ができるようになりましたよ」といったプラス情報をお伝えしています。麹町校で実施している授業参観では、講師の熱量にびっくりされていますね。河合塾の講師は、その教科を好きになってほしい、学力を伸ばしてほしいという想いが強く、命がけで授業をしています。パワーに感動される保護者が多いです。もちろん、面談も必要があればいつでも行っています。
河合塾では10月20日に、高校1・2年生に加え、中学生と保護者も対象にした「親子で学ぶ!大学入試Webセミナー 今すぐ始めよう! 秋編」を行います。(アーカイブ視聴あり)
近年の大学入試は英語の民間検定試験の導入、私立大学では学校推薦型選抜、総合型選抜が入試方式の6割に達するなど、ドラスティックに変わっています。入試形態は複雑化しており、これまでの保護者の受験感覚では対応できなくなっています。わかりやすく説明しますし、アーカイブ視聴もできますので、気軽に参加していただきたいです。

「人間性、協調性などの非認知能力も磨きたい」と話す神本さん。「例えば、机に残った消しゴムのカスを散らさず、ゴミ箱に捨てるなど、人間性の成長も日々、感じています」

――最後に中高一貫校の中学生に何を訴えたいですか
世の中には勉強したくてもできない生徒、世界では命の危険にさらされている子どももいます。今置かれている環境を当たり前と思わず感謝し、一日一日を大切にしてほしいです。大学入試には最新のニュースや時事問題の理解が求められています。高校受験がない分、さまざまなことに好奇心を持ち、教養を磨いてほしいです。

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