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鈴木洋仁

鈴木洋仁

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社会学者/神戸学院大学准教授

報告

補足「女性が天皇になること」への賛成が81%、という、この記事の末尾にある数字のほうに注目するかたも多いのではないでしょうか? 配信元・毎日新聞のサイトでの見出しは「女性天皇への容認上昇、社会の注目の高まりが背景に」とあります。 どこをニュースだと考えるのかは、わかれるでしょう。いまの国会で議論されているのは、政府の有識者会議が2021年12月にまとめた報告書で示した、2つの案=皇族の女性が結婚後も皇室に残る案(①)、と、戦後皇籍を離脱した旧宮家出身の男系男子を皇族の養子にする案(②)です。 ただ、この記事の末尾にあるように、「女性が天皇になること」への賛成は、「同様の質問をした17年4月調査の68%から大幅に増加した」というところも目をひきます。 この調査だけで世論すべてをあらわすわけではありません。国会での議論をはじめ、広く、多くの人たちが関心を持つために、多様な視点の提示が求められます。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • つげのり子

    放送作家、ノンフィクション作家(テーマ:皇室)

    見解旧宮家出身の男系男子を養子にする案については、賛成と反対が拮抗している状況ですが、女性皇族が結婚後も…続きを読む

コメンテータープロフィール

鈴木洋仁

社会学者/神戸学院大学准教授

1980年東京都生まれ。専門は歴史社会学、メディア論。元号や天皇に関する研究を進めている。東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(社会情報学)。京都大学総合人間学部卒業後、関西テレビ放送、ドワンゴ、国際交流基金、東京大学等を経て現職。著書に『「平成」論』(青弓社)、『「元号」と戦後日本』(青土社)、『「三代目」スタディーズ』(青土社、2021年2月刊)、共著に『牧野守 在野の映画学』(太田出版、近刊)などがある。

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