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白鳥浩

白鳥浩

認証済み

法政大学大学院教授/現代政治分析

報告

解説20日から始まる東京都知事選では、候補者の乱立により、小池知事の信任投票という側面が強くなってきた。 というのも反小池票も多くの新人候補者の間に分散されてしまう可能性がある。 しかしながら、有権者はしっかりと、各候補者の政策を見ながら、小池知事も「候補者の一人」として、選択を行う必要がある。 都知事選の始まる前から、こうした組織票の取り合いが始まっており、そしてこの都知事選が、おりからの政権与党自民党の「政治とカネ」の問題に対する支持率低下も反映し、ちかい将来に行われると考えられている衆院解散総選挙の前哨戦としての色彩も帯びている。 これは「国政選挙」ではない。「都政」のかじ取りを選ぶ選挙である。国政の影響もあるが、しっかりと都民の明日を選ぶ必要がある。もちろん今後の国政に影響する選挙ではあるが、あくまでも都政が主である。 そうした視点で、どういった東京都になるのかを、選び取る必要がある。

コメンテータープロフィール

白鳥浩

法政大学大学院教授/現代政治分析

日本政治法律学会理事長。博士(政治学)。日本の政治、選挙、政策変容を中心に、それとの比較で海外の政治変容にも関心を持つ。東京、地方での講義、講演、出演依頼は可能な限り喜んで引き受けている。というのも多様な地域の大学での研究、講義経験や、政治家、ジャーナリスト、研究者、市民からの示唆は、自分の糧であり、その交流は喜びである。国内では静岡大学助教授、長崎県立大学専任講師、海外では英国オックスフォード大学ニッサン日本研究所、オックスフォード大学ペンブローク・カレッジ客員フェロー、ドイツ連邦共和国マンハイム大学客員教授、ノルウェー王国オスロ大学客員研究員等、学会では日本政治学会理事なども歴任した。

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