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白鳥浩

白鳥浩

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法政大学大学院教授/現代政治分析

報告

解説さすが地元密着の放送局だけあり、しっかりとした報道である。 小池氏の選挙は、2016年の初当選したときの選挙のやり方に近い。逆に言うと、それだけ今回の蓮舫氏を意識しているともいえる。 小池氏はこの都知事選にこれまでのすべての選挙の在り方を投入して3期目を目指している。 日本新党の時の細川氏ゆずりの「市民派のイメージ戦略(既存の特定政党に支持を求めない、緑をイメージカラーに)」、新進党の時の小沢氏ゆずりの「川上戦略(人口の少ない地方部から都市へと攻め上る選挙戦略)」、自民党の時の小泉氏ゆずりの「メディア戦略(メディアを自分に引き付けるために発表日、場所を念入りに考える)」という、三つのすべてのノウハウをつぎ込んでいる。 かくして「小池劇場」は完成する。それに他の候補はどう立ち向かうのか。自らの主張をどう差異化するのか。見せ方も重要だ。 投票日にどういった結果になるのか。注目が集まる。

コメンテータープロフィール

白鳥浩

法政大学大学院教授/現代政治分析

日本政治法律学会理事長。博士(政治学)。日本の政治、選挙、政策変容を中心に、それとの比較で海外の政治変容にも関心を持つ。東京、地方での講義、講演、出演依頼は可能な限り喜んで引き受けている。というのも多様な地域の大学での研究、講義経験や、政治家、ジャーナリスト、研究者、市民からの示唆は、自分の糧であり、その交流は喜びである。国内では静岡大学助教授、長崎県立大学専任講師、海外では英国オックスフォード大学ニッサン日本研究所、オックスフォード大学ペンブローク・カレッジ客員フェロー、ドイツ連邦共和国マンハイム大学客員教授、ノルウェー王国オスロ大学客員研究員等、学会では日本政治学会理事なども歴任した。

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