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大元隆志

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CISOアドバイザー

報告

提言今回侵入経路としてVPN装置が悪用されたとのことですが、もはやランサムウェアの侵入経路としてVPN装置が定番となっています。 この傾向は世界でも同じであり、米国CISAやFBI等が共同で、VPNをSSEやSASEに置き換えることを推奨するガイダンスを公表しています。 背景にはCISAが公表している「既知の悪用された脆弱性(KEV)」にVPNに起因するものが22件にのぼり、国家の関与が疑われる高度な技術力を持ったサイバー攻撃グループがVPNを標的に選定する傾向があること、更にはVPNが一度侵害されてしまうと広範なネットワーク侵害に繋がる、等があります。 これまでもVPNが危ないという認識はありつつも、コストが安いこと、運用が楽という理由で使い続けていた組織も多いかと思いますが、国の重要インフラを担うような組織は、CISAのガイダンスを踏まえてシステムの近代化を進める必要があるでしょう。

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  • 森井昌克

    神戸大学 名誉教授

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コメンテータープロフィール

通信事業者用スパムメール対策、VoIP脆弱性診断等の経験を経て、現在は企業セキュリティの現状課題分析から対策ソリューションの検討、セキュリティトレーニング等企業経営におけるセキュリティ業務を幅広く支援。 ITやセキュリティの知識が無い人にセキュリティのリスクを解りやすく伝えます。 受賞歴:アカマイ社 ゼロトラストセキュリティアワード、マカフィー社 CASBパートナーオブ・ザ・イヤー等。所有資格:CISM、CISA、CDPSE、AWS SA Pro、CCSK、個人情報保護監査人、シニアモバイルシステムコンサルタント。書籍:『ビッグデータ・アナリティクス時代の日本企業の挑戦』など著書多数。

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