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小木曽健

小木曽健

認証済み

国際大学GLOCOM客員研究員/執筆業

報告

この事件は、大人が子供を「人間のたて」にして保身を図ろうとした、前代未聞の醜聞です 暴行は論外。その後の生徒「顔出し謝罪」と、それを指示したことの隠蔽。さらには生徒に対する見当違いの「加害者発言」と、その音声流出。その間、学校側が沈黙を貫くという異常さ 加えて監督のテレビ出演、生徒に対する「SNSの使い方講習」計画など、いま生徒たちの学校に対する不信感がどれほどのものか、想像に難くないでしょう ここまで悪手が続くと、学校側の情報リテラシーの無さというより、一部の人間が事態を打開しようと暴走し、結果的に破滅的な行動に走ったように思えます 当事者たちがこの現状を直視し、事実と向き合い、それを生徒たちに示されなけば、彼らは不信感を持ったまま卒業していくでしょう。憂いている現場の先生もいるはずです 学校経営側はそれでも良いという考えなのでしょうか……大いに疑問です

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  • 高祖常子

    子育てアドバイザー/キャリアコンサルタント

    最大の被害者は子どもたち。監督の退職、”暴力コーチ”の懲戒免職で終わりにしてはならない問題です。暴力…続きを読む

コメンテータープロフィール

小木曽健

国際大学GLOCOM客員研究員/執筆業

講演や書籍、メディア出演などを通じて、炎上の「火消し」から、ネットで絶対に失敗しない方法、フェイクニュースの見破り方まで幅広く発信中。著書は「炎上しても大丈夫! 今日から使える企業のSNS危機管理マニュアル」「11歳からの正しく怖がるインターネット」(晶文社)、「ネットで勝つ情報リテラシー」(筑摩書房)ほか多数。全国の学校・企業・官公庁向けに40万人、2000回以上の講演実績あり

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