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中北浩爾

中北浩爾

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政治学者/中央大学法学部教授

報告

解説立憲民主党が政権交代できそうだということで浮かれているとしたら、愚かなことです。支持率も低いし、候補者も少ないし、連立の枠組みも見通せない。自民党が今秋に予定される総裁選で「顔」を代えれば、追い風は止むでしょう。自公政権か、野党への政権交代か、の2択であれば、後者を選ぶ回答が多くなりますが、与野党伯仲で自公政権が続くという選択肢が加えられれば、その回答が最も多くなるのが現状です。 しかし、この追い風を使って、立憲民主党が政権交代できるような政策や態勢づくりを進めるならば、いずれチャンスが到来する可能性が生まれてきます。2003年の衆院選の直前、当時の民主党が自由党と合併しました。「民由合併」です。例えばですが、立憲民主党が国民民主党と合併するぐらいの手を打てば、政権交代に向けた本気度が伝わります。そうではなく、じっと待っているだけでは、政権交代は難しいでしょう。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 田中良紹

    ジャーナリスト

    見解立憲民主党が自分たちに追い風が吹いていると本気で思っているのだとしたら、それだけで政権を担える政党で…続きを読む

コメンテータープロフィール

中北浩爾

政治学者/中央大学法学部教授

専門は日本政治外交史、現代日本政治論。近著に、『自民党―「一強」の実像』中公新書、『自公政権とは何か』ちくま新書、『日本共産党』中公新書など。

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