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中北浩爾

中北浩爾

認証済み

政治学者/中央大学法学部教授

報告

解説共産党の組織原則は、コミンテルン由来の民主集中制。そもそもは暴力革命のための「鉄の規律」。そこでは分派(派閥)が禁止されます。今なお、(平和)革命を実現するという名の下に、日本共産党は民主集中制を緩めつつも堅持しています。 私たちが今、目撃しているのは、SNSが民主集中制を乗り越えつつあるという光景です。SNSを使えば、党員間で瞬時に連絡を付けられます。分派など作らなくても、声を掛け合えます。 党大会直前の1月11日、7人の党員が匿名で会見し、そのなかの一人の女性は党内でハラスメントが横行していると訴え、「被害者を泣き寝入りさせることが常態化している」「公党として人権意識のアップデートを求める」と発言しました。 党大会での田村委員長の一代議員への糾弾に対して、SNS上で抗議の声が止まりません。これ以上、被害者が泣き寝入りするような党運営は、許されないばかりか、不可能だと思います。

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コメンテータープロフィール

中北浩爾

政治学者/中央大学法学部教授

専門は日本政治外交史、現代日本政治論。近著に、『自民党―「一強」の実像』中公新書、『自公政権とは何か』ちくま新書、『日本共産党』中公新書など。

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