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中北浩爾

中北浩爾

認証済み

政治学者/中央大学法学部教授

報告

解説菅前総理のこのインタビュー、「本質を捉まえて、実行しなくてはならない改革を貫徹する政治家が総理になってほしい」というところに、やるべき政策について定見を持たない岸田総理に対する非常に批判的な見方が凝縮されています。岸田総理は、子どもから首相になりたかった理由を尋ねられ、「日本で一番権限が大きい人なので首相を目指した」と答えたことがあります(2023年3月11日)。 菅前総理は、まずは岸田総理の続投を阻止しなければ、日本の今後も、自民党の先行きも厳しい、というお考えなのでしょう。その上で、ポスト岸田についても、ただただ顔を変えればよいということではない、という思いが、菅前総理には強いということです。改革の方向性はさておき、正論でしょう。

コメンテータープロフィール

中北浩爾

政治学者/中央大学法学部教授

専門は日本政治外交史、現代日本政治論。近著に、『自民党―「一強」の実像』中公新書、『自公政権とは何か』ちくま新書、『日本共産党』中公新書など。

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