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中北浩爾

中北浩爾

認証済み

政治学者/中央大学法学部教授

報告

見解私は田村発言を動画で視聴し、ショックを受けました。松竹伸幸氏の除名処分について異を唱えた大山奈々子・神奈川県議の発言に対して、現副委員長で委員長に予定される田村氏が、約1000人もの代議員の前で長々と糾弾しました。自らが党指導部の一員であり、圧倒的な権力を持つ立場にありながら、「結語」と呼ばれる総括報告で一代議員を一方的に攻撃するのは、やってはいけないことです。本人がいたであろうに「誠実さを欠く」「節度を欠く」などと人格攻撃。これはパワハラでしょう。 共産党は、人権を擁護する、多様性を尊重する、相互にリスペクトするなどと訴え、「市民と野党の共闘」を進めてきました。そうした政党のリーダーがすることでしょうか。こんな風に糾弾される可能性があるならば、党内で自由に発言できるはずがない。共産党の実態は、とても立憲野党とはいえません。しかも、代議員は拍手喝采。同志への人間的な温かみがなさすぎでは。

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コメンテータープロフィール

中北浩爾

政治学者/中央大学法学部教授

専門は日本政治外交史、現代日本政治論。近著に、『自民党―「一強」の実像』中公新書、『自公政権とは何か』ちくま新書、『日本共産党』中公新書など。

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