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中北浩爾

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政治学者/中央大学法学部教授

報告

見解野田氏の代表就任は望ましい結果だったと思いますが、代表選の決選投票での枝野氏との僅差の結果を受けて、枝野氏あるいは辻元清美氏らリベラル系を幹事長に起用し、来たる衆院選に向けて「挙党体制」を築くべきでした。野田代表自身、「今日からノーサイド。挙党体制で政権を取りに行こう」と発言していました。  新たな幹事長に決まった小川氏は、第1回投票から野田氏を応援し、その筋を通すためにリベラル系のサンクチュアリを離脱したばかり。中堅・若手を起用し、刷新感を出したいという思いは分かりますが、この人事だと挙党体制どころか、片肺飛行。枝野氏を推したリベラル系から不満が出るのは必至。しかも、小川氏の得意分野は、幹事長が担うべき組織運営とは思えません。  野田氏は人事が下手だと言われていましたが、その懸念が当たった感があります。 残念でなりません。。。

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コメンテータープロフィール

中北浩爾

政治学者/中央大学法学部教授

専門は日本政治外交史、現代日本政治論。近著に、『自民党―「一強」の実像』中公新書、『自公政権とは何か』ちくま新書、『日本共産党』中公新書など。

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