見解地面師はグループで犯行を行う事が多く、東京の五反田で発生した積水ハウス地面師詐欺事件では、積水ハウスが地面師グループに土地の購入代金として55億5千万円もの金が騙し盗られました。地主になりすます役や書類の偽造をする役など様々な犯罪のプロが集まり実行されます。 今回、フィリピンに逃亡していたのは取引仲介役の人間です。これまでも犯罪者の逃亡先として選ばれやすいフィリピンですが、容姿が似ていて潜伏しやすい事やお金を払えば警察でも優遇されるなど不正がまかり通る場所でもあり、犯罪者に選ばれがちです。しかし最近は捜査協力や取り締まりも強化され次々に逮捕や送還されていますので、もう逃亡先としては厳しいかもしれません。
コメンテータープロフィール
防犯アドバイザー、犯罪予知アナリストとして、情報番組やNEWS番組などメディアにも多数出演。元警察署長の父や刑事の姉を持つ防犯のサラブレッドとして、セキュリティ全般の知識を活かし講演やYouTube防犯チャンネルなど啓蒙活動も行う。2005年京師美佳セキュア・アーキテクト設立。2009年一般社団法人全国住宅等防犯設備技術適正評価監視機構理事就任。建物の防犯診断、防犯プロデュースなど専門家として幅広く活動を行う。「防犯アドバイザー京師美佳の安心生活をつくる自己防衛の心得35」など著作多数。