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門倉貴史

門倉貴史

認証済み

エコノミスト/経済評論家

報告

見解ラーメン店をはじめとする飲食店が利益をあげるには、店の回転率が重要な要素になってくる。  回転率が下がれば、それに比例して売上高も下がってしまう。  顧客が店内でイヤホンをつけたままでいると、店員とのコミュニケーションが取りづらくなり、どうしても滞在時間が長くなってしまう。店の回転率が下がるということだ。  回転率が下がれば、それに比例して売上高が落ちる。ランチタイムなど混雑時間帯の回転率が下がれば、顧客が他の店に流れてしまう恐れもあるだろう。  回転率の低下で収益が圧迫されたラーメン店がこれまでと同じ売上高を維持しようとすれば、最終的に商品価格を引き上げざるをえなくなるのではないか。  食事中にイヤホンをつけることは個人の自由であるが、そうした行為が他の客にとって迷惑になるうえ、商品価格の値上げというかたちで自分自身に跳ね返ってくるリスクがあることには注意が必要だろう。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 鴻池賢三

    オーディオ・ビジュアル&家電評論家

    提言店と客の双方に言い分があると思いますので、この点については触れませんが、コメントを見ると、イヤホンな…続きを読む

コメンテータープロフィール

1971年神奈川県生まれ。95年慶応義塾大学経済学部卒業、同年銀行系シンクタンク入社。99年日本経済研究センター出向、00年シンガポールの東南アジア研究所出向。02年から05年まで生保系シンクタンク経済調査部主任エコノミストを経て、現在はBRICs経済研究所代表。同研究所の活動とあわせて、フジテレビ「ホンマでっか!?TV」など各種メディアにも出演中。また、雑誌・WEBでの連載や各種の講演も多数行なっている。『図説BRICs経済』(日本経済新聞社)、『増税なしで財政再建するたった一つの方法』(角川書店)、『オトナの経済学』(PHP研究所)、『日本の「地下経済」最新白書』(SB新書)など著作多数。

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