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門倉貴史

門倉貴史

認証済み

エコノミスト/経済評論家

報告

見解企業などに対して給与明細に所得税の減税額を明記するよう義務づければ、個別企業にとっては、手続きの事務作業にかなりの時間と費用をかけなくてはならなくなる。  このような事務コストの負担は企業規模が小さくなるほど重くなってくるだろう。インボイス制度の導入によってすでに事務負担が重くなっている中小企業にとっては無視できない追加負担となる。  逆に考えれば、事務作業にこれだけの時間と費用をかけなければ、ビジネスパーソンに「減税を実感してもらう」ことができない程度の減税額であるということになり、減税規模に対して企業の事務コスト負担が見合っていないのではないか。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 高山弥生

    税理士(ベンチャーサポートグループ所属)

    補足定額減税の事務負担は税理士事務所、社労士事務所、地方自治体にとってかなりの負担となっています。特に税…続きを読む

  • 白鳥浩

    法政大学大学院教授/現代政治分析

    解説直前になって、定額減税分を給与明細に金額を記載する、ということを「義務づける」という方針が打ち出され…続きを読む

コメンテータープロフィール

1971年神奈川県生まれ。95年慶応義塾大学経済学部卒業、同年銀行系シンクタンク入社。99年日本経済研究センター出向、00年シンガポールの東南アジア研究所出向。02年から05年まで生保系シンクタンク経済調査部主任エコノミストを経て、現在はBRICs経済研究所代表。同研究所の活動とあわせて、フジテレビ「ホンマでっか!?TV」など各種メディアにも出演中。また、雑誌・WEBでの連載や各種の講演も多数行なっている。『図説BRICs経済』(日本経済新聞社)、『増税なしで財政再建するたった一つの方法』(角川書店)、『オトナの経済学』(PHP研究所)、『日本の「地下経済」最新白書』(SB新書)など著作多数。

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