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門倉貴史

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エコノミスト/経済評論家

報告

見解今年8月時点でも「マイナ保険証」利用率は12.43%にとどまる。紙の健康保険証の廃止が目前に迫ってもおよそ9割の国民はマイナ保険証を使っていないというのが実情だ。   マイナ保険証の利用率が一向に高まらないのは、根本的なところで情報の紐付けの誤りや個人情報漏えい、偽造、不正利用の問題が一向に解決されていないからだ。政府の強引すぎるマイナ保険証導入政策に対する反発もあるだろう。  このまま政府が強引に紙の健康保険証を廃止すれば、紙の保険証の代わりとなる「資格確認書」の大量発行が必要になる。「資格確認書」発行のための事務コスト負担が膨らむことは必至で、巨額の税金の無駄遣いが発生することになるだろう。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 白鳥浩

    白鳥浩認証済み

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    法政大学大学院教授/現代政治分析

    解説民意を実現するのが民主主義の基本である。 多くの国民が不安に感じており、その不安を払拭できていないに…続きを読む

  • 高野龍昭

    東洋大学 福祉社会デザイン学部 教授/介護支援専門員

    見解マイナ保険証は、健康寿命延伸や医療•介護費用の効率化のための「データヘルス改革」に不可欠な施策です。…続きを読む

コメンテータープロフィール

1971年神奈川県生まれ。95年慶応義塾大学経済学部卒業、同年銀行系シンクタンク入社。99年日本経済研究センター出向、00年シンガポールの東南アジア研究所出向。02年から05年まで生保系シンクタンク経済調査部主任エコノミストを経て、現在はBRICs経済研究所代表。同研究所の活動とあわせて、フジテレビ「ホンマでっか!?TV」など各種メディアにも出演中。また、雑誌・WEBでの連載や各種の講演も多数行なっている。『図説BRICs経済』(日本経済新聞社)、『増税なしで財政再建するたった一つの方法』(角川書店)、『オトナの経済学』(PHP研究所)、『日本の「地下経済」最新白書』(SB新書)など著作多数。

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