補足参考までに。厚労省「新規学卒者の離職状況」によれば、高卒者では1年目で15.1%、2年目までなら26.8%、3年目までなら37.0%が最初に勤めた会社を辞めています。大卒者でも10.6%・21.9%・32.3%。新入社員がすぐに辞めてしまうことは、さほど珍しい話ではありません。 この統計の限りでは、離職率は景気と反比例する傾向に。これは「不景気≒再就職困難≒離職を断念する(離職検討理由を我慢する)」との流れによるもので、「好景気≒再就職容易≒離職決意のハードルが下がる」。新入社員の離職のしやすさも、社会様式の変化の他に、景況感も多分に影響しているのでしょう。 なお外食産業の業界団体による月次報告や、景気ウォッチャー調査の具体的コメントでも、人材不足に関する話がしばしばみられます。ミスマッチの多さと共に、特にコロナ禍で容易に首切りをした業界・企業への不信感は強いように見受けられます。
コメンテータープロフィール
ニュースサイト「ガベージニュース」管理人。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。経済・社会情勢分野を中心に、官公庁発表情報をはじめ多彩な情報を多視点から俯瞰、グラフ化、さらには複数要件を組み合わせ・照らし合わせ、社会の鼓動を聴ける解説を行っています。過去の経歴を元に、軍事や歴史、携帯電話を中心としたデジタル系にも領域を広げることもあります。
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