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出口保行

出口保行

認証済み

犯罪心理学者/東京未来大学こども心理学部教授

報告

解説あおり運転しかり、こうした自動車等を使った事件が後を絶ちません。 基本的には、疎外感や被害感が強いタイプが、相手の何気ない行動を自分を軽くみている・馬鹿にしていると感じて激高する、それも勝てそうな相手にしか攻撃をしかけない、という流れになります。 自動車に乗っているということは、自分が車内で守られている感があるので、なおさら攻撃的になります。また、自動車の運転は自分の意思で、動くことも止まることもできる。自分の意のままに操れる感覚があることから、こうした衝突事故を途中でやめようと思えばやめられると思っているので、事件への取り掛かりのハードルが大きく下がります。 当然ながら、100キロ近いスピードを出していて衝突すれば相手が亡くなることはわかっていたでしょう。それでも自らの行動にストップをかけなかった。故意がそこには存在していると見ることが普通です。

コメンテータープロフィール

出口保行

犯罪心理学者/東京未来大学こども心理学部教授

東京学芸大学大学院修了後、法務省に心理職として入省。全国の少年鑑別所・刑務所・拘置所で犯罪者を心理学的に分析する資質鑑別に従事。分析した犯罪者数は1万人を超える。その他、法務大臣官房秘書課国際室勤務等を経て、2007年に法務総合研究所室長研究官を最後に退官し、東京未来大学教授に着任。2013年からは学部長。TV等メディアを通しての発信も多く、年間の報道・情報番組の出演は200本を超える。バラエティでもフジテレビ「全力!脱力タイムズ」のレギュラーを8年以上続けている。近著に、「犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉・救う言葉」(SB新書、2022年)、「犯罪心理学者は見た危ない子育て」がある。

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