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千種ゆり子

千種ゆり子

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気象予報士、防災士、脱炭素キャスター

報告

見解3月としては記録的な大雨。西から入ってきた湿った空気も、梅雨のはじめのころの湿り具合でした。冬と春の季節の境目に前線が生まれ、強い雨が降ること自体は地球温暖化の影響ではなく、昔からあった事象です。しかしながら、前線ができて一度に降る雨の量が多かったのは、地球温暖化の影響を受けている可能性もあります。一般論として、気温が上昇すると飽和水蒸気量が増え、空気がより多くの水蒸気を持ちやすくなるためです。7月についての研究ですが、九州西部では、人為的な温暖化によって7月の降水量が約7%増えたことがわかっています(1981年~2020年の平均)。

コメンテータープロフィール

千種ゆり子

気象予報士、防災士、脱炭素キャスター

埼玉県富士見市出身。一橋大学法学部を卒業後、一般企業に就職。幼少期に阪神淡路大震災で被災したこと、東日本大震災をきっかけに防災の道に進むことを決意。2013年に気象予報士資格取得。NHK青森を経て、テレビ朝日「スーパーJチャンネル(土日)」や、TBS「THE TIME,」に出演。 小学校の授業で読んだ漫画をきっかけに、20年以上地球温暖化に関心を寄せ続け、気候変動、異常気象に関する講演も行う。2021年より東京大学大学院に進学し、地球温暖化と世論について研究。 2022年には、26歳の時に難治性の不妊症である早発閉経と診断されたことを公表した。趣味は空手と早押しクイズ。

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