娘失った母 レモネードに思い込め
大人なら助かったかもーー小児がんで5歳の娘を失った母、悲しみを原動力に変えた支援活動 #病とともに
佐々木航弥「自分の娘が白血病だと言われても、信じたくなかった」。化粧品会社の販売員だった大田和涼子さん(42)は2年前、愛娘の瑠璃(るり)ちゃんを5歳の若さで失った。失意の底に沈んだが、いまは宇都宮市内の保育園で環境整備員として働くかたわら、小児がん支援のための「レモネード・スタンド活動」にたずさわっている。「少しでも私たちのような思いをする人がいなくなるように、自分も何か行動をしたいと思った」。こう語る大田和さんの活動と思いとは。