Information2022.03.28

Yahoo!ニュース パートナーカンファレンス2022を開催しました

Yahoo!ニュースでは2022年3月7日、「Yahoo!ニュース パートナーカンファレンス 2022」を開催しました。昨年に引き続き、新型コロナウイルスの感染状況を鑑み、ストリーミング配信形式で実施しています。

本記事では、Yahoo!ニュースへ記事を配信していただいているコンテンツパートナーの皆さまにお伝えした、 Yahoo!ニュースの運営方針と、この1年のパートナーの皆さまとのお取り組みなどをご紹介します。

成長し続けるYahoo!ニュース

執行役員 メディア統括本部長 片岡裕が、パートナーの皆さまに向けてごあいさつし、2021年度のYahoo!ニュース全体を振り返りました。

現在、Yahoo!ニュースが契約するコンテンツパートナー数は434社、677媒体。1日の配信記事数は7500本にのぼります(2021年12月末時点)。

2021年度の取り組みとして、昨年に引き続き、新型コロナウイルスに関する特設サイトを展開しました。ワクチンの3回目接種に関するQ&Aや有識者の意見、予約の方法などを伝えました。

衆議院議員選挙の特設サイトも設置し、政党との相性診断や候補者情報、基礎知識や激戦区などの解説記事を展開しました。結果として、これまでの選挙特設サイトと比較して過去最高の2.1億PV(ページビュー)を達成しました。

東京五輪・パラリンピックでは、報道特集の特設サイトに限らず、Yahoo!検索やYahoo!地図、Yahoo!天気・災害など、さまざまなサービスでコンテンツを展開しました。その結果、Yahoo! JAPANは東京五輪・パラリンピックに関するコンテンツを視聴したインターネット上のサービスで1位になりました。

Yahoo!ニュースのPVも成長しました。2020年度から新型コロナ感染症に関する情報を求めるユーザーの訪問数が増え続け、2021年度も高い水準で推移しました。そして、東京五輪・パラリンピックが開催された2021年8月には、サービス開始以来最高の233億月間PVを記録しました。

また、パートナーの皆さまへのお支払総額は前年比8%増、パートナー様サイトへの送客数は前年比16%増でした。

そして、日本におけるトータルデジタルリーチにおいて、Yahoo! JAPANは2年連続1位を獲得することができました。

「支えてくださったパートナー様のご協力あってのことだと思っています。改めて感謝を申し上げます」と片岡は話しました。

信頼されるYahoo!ニュースであるために

続いて、メディアを取り巻く環境について、調査結果などを交えご紹介しました。Yahoo!ニュースが2021年度に実施した調査では、ニュースメディアを選ぶ際に「記事内容が信頼できること」を重視するユーザーが多いことが分かりました。

また、信頼度が高いほどユーザーのサービス利用率も高まるという調査結果もでており、「Yahoo!ニュースも信頼度を高めるとともに、ユーザーの利用率を高めていきたいと思っています」と片岡は話しました。

さらに、ある全国世論調査では、メディア業界全体として信頼感が低下傾向にあるというデータも出ています。

こうした状況下で、Yahoo!ニュースが実施した調査でも、Yahoo!ニュースへの信頼度は、2021年は68.3%と、前年の69.3%から低下していました。

「インターネットにおいても信頼度が前年に比べて下がっていることは、メディア業界全体の課題として捉えていくべきだと思っております。Yahoo!ニュースとしての取り組みはもちろんのこと、パートナーの皆さまにご協力いただきながらサービスを改善し、より多くのユーザーの皆さまにYahoo!ニュースを利用いただきたいと思っています」。

信頼度向上のために 透明性を高める取り組み

Yahoo!ニュースでは、こういった状況に対応するため、サービスの透明性を高める取り組みをしています。

まず、ユーザーに向けて、Yahoo!ニュースの運営方針とこれまでの施策についてまとめたウェブサイトを公開予定です(3月16日に公開しました)。

また、昨年12月に、改定した記事入稿ガイドラインを公開しました。パートナーの皆さまに内容を分かりやすくお伝えできるよう、規定を具体化、明確化しました。

さらに、Yahoo!ニュースのコメントに関しても透明化の取り組みを行っています.

ユーザーの皆さまや多くのメディアから注目を集め、さまざまな改善を行ってきたYahoo!ニュースのコメント欄。今回、改善の取り組みの内容や今後の方針をレポートにし、公開しました。

また、昨年10月にコメント欄の非表示機能を導入しました。機能導入によって、Yahoo!ニュース、およびYahoo!ニュースのコメント欄をユーザーにとって健全な言論空間にすることを目指しています。

非表示機能では、ガイドラインに反した一定数のコメントを削除し、削除率が閾(いき)値を超える場合には対象の記事のコメント欄が自動的に閉鎖されるようにしています。現在、1日に約3.5件の記事でコメント欄が非表示になっています。

パートナー様と共に歩むYahoo!ニュース

「Yahoo!ニュースは『三方良し』を目指しています」と片岡。

「三方良し」とは、ユーザーの皆さまにとって、パートナー様にとって、そしてヤフーにとって、より良いメディアになるよう成長していきたいという願いです。

この「三方良し」の世界を実現していくために、パートナー様と行っているさまざまな取組みについて、「マネタイズ」、「発信力」、「取材支援」の観点からご紹介します。

まず、「マネタイズ」について、Yahoo!ニュースではスポンサードコンテンツという広告商品を展開しています。クライアント様のメッセージをパートナー様に取材いただき、Yahoo!ニュース上で届けていく記事広告です。開始以来、実施件数が増えており、2021年度は74件掲載し、前年度比で54%増加しました。

例えば、ESSE-online 様には自治体がクライアントとなり名産品の魅力を人気料理人考案のレシピとともにご紹介、Real Sound 様にはエンターテインメント領域で歌手や映画監督に取材いただきました。

「ユーザーの関心も高い商品ですので、今後も拡大していきたいと思っています」と片岡は話します。

2点目は「発信力」です。ユーザーのニーズをくみ取りながら、さまざまなパートナー様とYahoo!ニュースとで共同で企画し、パートナー様に取材・記事を作成いただいています。

例えば毎日新聞 様にはヤングケアラーについての連載を、TBS 様には警視庁捜査一課・初動捜査班に関して、取材していただきました。

また、パートナー様に向けた勉強会も開催しています。Yahoo!ニュースのトピックスやタイムラインの方針や仕組み、ユーザーのニーズなどについてパートナー様に説明しています。パートナーの皆さまにYahoo!ニュースでより良い発信をしていただけることを目指しています。

また、発信力の強化という観点で、Yahoo!ニュース上ではさまざまな専用のコンテンツを届けています。

例えば、複数の地方選挙でパートナー様と連携させていただきました。横浜市長選挙に関してはカナロコby神奈川新聞 様に、兵庫県知事選挙に関してはサンテレビ 様に特集を展開いただきました。そして、Yahoo!ニュースアプリで地域を設定しているユーザーに対しては、該当地域の選挙に関する情報を伝えました。

3点目は「取材支援」です。「課題解決ラボ」では、Yahoo!ニュースがユーザーから特定のテーマに関する課題や意見を募り、パートナー様と連携してユーザーに取材をしたり、ユーザーからの回答を分析したりして記事を作成します。

これまで約20のパートナー様との連携を実施しました。例えばtenki.jp 様には「寒さに厳しい冬の過ごし方」などについて、オトナンサー 様には「初詣はいつ、どこにいくのか」「おさい銭の金額は」ということについて、ユーザーに調査いただき、記事を作成いただきました。

また、インターネット上の真偽不明な情報をピックアップし、パートナー様と連携してファクトチェックし、Yahoo!ニュース上でユーザーに正しい情報を届ける取り組みもしています。

例えば、琉球新報 様には昨年度の衆院選での「当選可能性ゼロの無所属候補への投票はムダ」という見解について、沖縄タイムス 様には「短文投稿サイト『Dappi』への投稿内容」について、情報の真偽を検証いただきました。

これからのYahoo!ニュース

「私たちYahoo!ニュースは閲覧数だけではない新たな評価指標をより重視していきたいと思っています」と片岡は語ります。

Yahoo!ニュースは、これまでも課題解決バリュープログラムという形で、PVだけではない指標で支払いをしてまいりましたが、この施策をより拡大していく方針です。

具体的には、昨年6月に「記事リアクションボタン」という機能をリリースしました。記事を読んだユーザーが、「学びがあるか」「わかりやすいか」「新しい視点があるか」という点について、ボタンを押してフィードバックできます。昨年11月からはユーザーからのフィードバックを課題解決バリュープログラムの支払いにいかしています。

「記事リアクションボタン」導入の狙いは、ユーザーの課題解決につながる記事の配信を支援することです。

「今後の予定として、まず1点目に、記事リアクションボタンのさらなる最適化を目指します。そうすることで、ユーザーの課題解決につながる記事を増やし、パートナー様へのお支払いにも生かしてまいります。2点目に、パートナー様にも配信記事への記事リアクションボタンの押下数をご確認いただけるようにし、パートナー様が記事を配信する際に参考にしていただけるようにしたいと思っています。そして3点目に、記事リアクションボタンに関わるお支払総額を増加したいと思っています」と片岡。

Yahoo!ニュースは、パートナー様とのエコシステムを非常に大事なものと考えています。ユーザーの皆さまによりよい体験を提供するためには、第一歩として、パートナー様からの良質なコンテンツが不可欠です。Yahoo!ニュースが、良質なコンテンツをきちんと多くのユーザーに届けられる仕組みを実現することで、パートナー様の収益の拡大につながり、パートナーの皆さまのサイトにも多くのユーザーが訪問することを目指しています。

「Yahoo!ニュースは『課題解決と行動につながるニュースを伝える』場所でありたいと思っています。引き続き、パートナーの皆さまの成長とともに、Yahoo!ニュースも成長したいと思います」と締めくくりました。

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