Information2018.03.13

Yahoo!ニュース パートナーカンファレンス 2018を開催しました

いつもYahoo!ニュースをご利用いただきありがとうございます。

Yahoo!ニュースでは3月7日、2017年に続き、Yahoo!ニュースに記事を配信いただいているコンテンツパートナーの皆さんにお集まりいただき、「Yahoo!ニュース パートナーカンファレンス 2018」を開催しました。毎年お越しいただく方の数は増えており、今年は500人以上の方が参加されました。

メディア事業本部・本部長の宮本直人がYahoo!ニュースの施策について発表

カンファレンスではYahoo!ニュースの直近の業績や、パートナーとの共同企画など新たな取り組みを紹介しました。

2017年度の振り返り

Yahoo!ニュースの年間PVは堅調に推移しており、4年前と比べて約1.8倍まで伸びました。2018年に入ってからも好調で、2月の平昌オリンピックも大いに盛り上がりました。パートナー数も増え続けており、現在は300社超、約450媒体に記事を提供いただいています。

課題として挙げられていた「信頼性の向上」

2016年、Welq問題を始めネットメディアで様々な問題が発覚し、ユーザーの信頼を大きく損ねてしまいました。これを踏まえYahoo!ニュースでは、2017年に「クオリティコントロール室の設置」と「コメント健全化への挑戦」を実施。ガイドラインの見直しや、社内外へのフィードバック、識者を招いての勉強会など、さまざまな活動で健全化に取り組みました。

コメントでは「悪質な行動の具体的な定義」「違反投稿のパトロール強化」などに取り組み、建設的な議論の場をつくることにチャレンジしています。

テクノロジーの進化を、どうニュースに取り入れるか

データサイエンスと人のコラボレーションの新しい試みのひとつは、コメントの健全化。ポジティブな影響を与えるコメントを上位に表示するため、人の目による判定とマシンラーニングをかけ合わせました。精度を上げるにはより多くのデータが必要なため、引き続きチャレンジしていく施策です。

「5G時代」に向け、動画を強化

リッチなコンテンツが当たり前になる「5G時代」のニュースに対応するため、ライブ動画を開始しました。Yahoo! JAPANのトップページや、Yahoo!ニュースアプリの「映像」タブに、「日テレNEWS24」「TBSニュースバード Everywhere LITE」が配信されています。この施策により、Yahoo! JAPAN上での動画視聴時間は2年で約2倍に、1人あたりのニュース視聴時間は約8倍にまで伸びました。

パートナーとの新たなエコシステムの構築

タイムライン経由での流入を増やす

ユーザーひとりひとりに最適化したタイムラインの研究を続け、2015年から記事クリック数は右肩上がりで伸びています。

「SNSで見るニュース」最適な形を模索

現在Yahoo!ニュースのSNSアカウントには、Facebook・Twitter・Instagramをあわせて90万超のフォロワーがいます。単に記事をシェアするだけでなく、パートナーとSNSに特化した動画作りにチャレンジしました。

今後はTwitter、Instagramをより強化していく予定です。

記事入稿ツールをもっと使いやすく

パートナーがより配信しやすくするため、2018年初夏、記事入稿ツールを全面リニューアルします。これまで意見としていただいていた「プレビュー機能が欲しい」「関連リンクの差し替えが大変」「下書き機能が欲しい」といった要望に、すべて対応。現状の機能は維持しつつ、さらに機能がアップデートされます。

さらに記事の「質」に対してお支払を

パートナーの記事の質に対してお支払する、「課題解決バリュープログラム」。2017年度に原資を2倍にすると宣言し、達成することができました。2018年度はさらに拡大し、このプログラムがスタートする前の2016年度と比較してお支払額3倍を目指します。

有料で読む文化の醸成

すでに提供している月額課金サービスに加え、2017年11月29日から、1本単位での有料記事の販売を試験的に開始。テストマーケティングには7社の企業に参画いただきました。2018年4月以降、正式にサービスを展開していく予定です。

1本の価格は10~300円に設定でき、Yahoo!ウォレットとTポイントから購入が可能です。売り上げの7割をパートナーに還元する仕組みになっています。

琉球新報×Yahoo!ニュース WEBと紙面の連動で沖縄戦を伝える

パートナーとYahoo!ニュースが共同制作した企画事例として、琉球新報社 経営戦略局Rプロジェクトチームの玉城江梨子さんにお話いただきました。

ヤフー株式会社エグゼクティブプロデューサーの宮本聖二(左)、玉城さん(右)

企画の背景にあったのは、沖縄の基地問題が「本当にちゃんと伝わっているのだろうか」という課題感でした。玉城さんは「沖縄県内への発信力は大きいですが、県外にはどうしても伝わりません」「新聞を購読していない人に、事実を伝えたかった」と振り返ります。

そして、琉球新報の取材力とヤフーの発信力・動画のノウハウをかけ合わせ、新しい戦後コンテンツを生み出しました。

テーマは「未来に残す戦争の記憶」。「3分で知る沖縄戦」など、SNSで拡散されやすいテンポの良い動画から、沖縄戦を経験した男性らの証言など、硬軟あわせた動画5本を全国に届けました。

地方紙とネットメディアの新しい関係を作る――。今まで「記事を配信するだけ」でしたが、「コンテンツを一緒に作る」という新たな関係を作れた事例でした。

「これからはSNSの時代、動画コンテンツの時代。ヒトもお金も限られた地方紙がどう生き残るべきか、これからも色んなところと連携してやっていきたいと考えています」と玉城さん。

宮本は「今回のテーマである米軍基地は、全体の70%が沖縄に集中しています。沖縄だけでなく、日本の安全保障に関わる問題。ヤフーというプラットフォームに載せることで、このテーマを全国に届けられたのが良かったですね。共同著作権なので、勉強会や講演会など、双方で長期に使えるのも魅力でした」と振り返りました。

琉球新報では、今回のトークセッションについて記事を掲出いただいています。

ヤフーと地方紙、新たな連携の可能性を報告 沖縄戦、基地問題の動画制作、琉球新報・玉城記者が報告

Yahoo!ニュース スポンサードコンテンツに出稿 ニュージーランド航空の事例

Yahoo!ニュースでは、パートナーと共同制作する「スポンサードコンテンツ」の新たなプランの提供を開始しました。パートナーの新たなマネタイズ機会の創出を狙いとしています。

今回はクライアント目線の事例紹介として、Yahoo!ニュース スポンサードコンテンツに出稿いただいたニュージーランド航空 オンラインセールス部長の入江賢哉さんに、お話いただきました。

Yahoo!ニュース スポンサードコンテンツを統括している片山千里(左)、入江さん(中央)、編集を担当した永井千晴(右)

ニュージーランド航空の課題は「そもそもニュージーランドではどんな旅行ができるのか、あまり認知されていなかった」「なかなか新しいお客さまを開拓できない」ことでした。Yahoo!ニュースという、全国のユーザーに幅広くアピールできる場が魅力的だったと振り返ります。

記事化したのは「星空を世界遺産に――ニュージーランドの“星空の村”テカポの挑戦」「市民の手でニュージーランドの原風景を取り戻す──「鳥の楽園」に見る参加型の自然保護とは?」の2本。いずれも想定していた3~4万PVの5倍、15万PVを記録し、多くのユーザーに届けることに成功しました。

編集を担当した永井は、「テカポは『観光促進』と『静かな住まい』の両立を目指す町。日本のユーザーに興味を持ってもらうため、日本にも共通するポイントを探してストーリー立てしました」と振り返ります。

ソーシャル上でもポジティブなコメントが多く見られ、サイトへのトラフィックも期待以上だったという今企画。今後に向けて、入江さんは「一切邪念を捨ててプロモーションに特化したのがよかったです。今後も新たなお客さまが作れるメディアとこれからやっていけたら」と語りました。

Yahoo!ニュース スポンサードコンテンツの詳しい取り組みは、以下の記事でも紹介しています。

社会派な「ネット広告」を――Yahoo!ニュースが始めた、新たなスポンサードコンテンツの形

パートナーとのより良い未来を築くために

パートナーカンファレンスは今回で4回目。年ごとの施策と成果を発表し、さまざまな意見をいただいています。リアルな場を設けることで、関係性をよく良くしていけたらと考えています。ご来場いただいた皆さま、誠にありがとうございました。

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