Information2015.12.01

書き手をエンパワーする――「Yahoo!ニュース 個人」オーサーカンファレンス2015を開催しました

 いつもYahoo!ニュースをご利用いただきありがとうございます。

 Yahoo!ニュースでは昨年に続き、今年も「『Yahoo!ニュース 個人』オーサーカンファレンス」を開催しました。「発見と言論が社会の課題を解決する」――「Yahoo!ニュース 個人」はこんな世界観を目指し、書き手(オーサー)の執筆活動に対する支援をさらに強化していきます。

プレスリリースはこちら:「Yahoo!ニュース 個人」、オーサーへの原稿発注、海外への記事翻訳配信、新たな表彰制度など書き手を支援する新プログラムを発表

「Yahoo!ニュース 個人」の振り返りと新たな取り組み

 「Yahoo!ニュース 個人」は2012年9月にスタートしました。昨年12月にはオーサーアワードの創立やオーサーコメントの導入などオーサーの支援プログラムを開始し、現在では約500名のオーサーが多様なテーマの記事を「Yahoo!ニュース 個人」に寄稿しています。

 今後はさらにオーサーの活動機会を広げるための支援として、Yahoo!ニュース編集部からの原稿発注、海外への記事翻訳配信といった新しい取り組みを実施します。またオーサーの書籍企画につながるよう、Yahoo!ニュース編集部がオーサーの記事を出版社へ紹介していきます。

  • 【Yahoo!ニュース編集部からの原稿発注】Yahoo!ニュース編集部からオーサーへ記事の執筆を発注し、「Yahoo!ニュース 個人」に寄稿いただくプログラムを開始します。オーサーには記事の広告収入に基づく支払いのほか、定額の原稿料やその他のインセンティブプログラムで発生する金額を支払います。Yahoo!ニュース編集部が必要と認めた場合は、取材の必要経費も支払います。

  • 【海外への記事翻訳配信】海外メディアへ「Yahoo!ニュース 個人」の記事の翻訳配信を開始します。Yahoo!ニュース編集部が選定した記事を翻訳し、海外メディアへ発信します。配信先はYahoo! Inc.トップページの閲覧履歴にもとづいて表示されるタイムラインを予定しています。

 

 ほかにも、MVA(Most Valuable Article:社会の課題を伝え、議論を喚起し、解決を促進した記事を表彰する制度)受賞者の料率アップなどの施策を通じて、オーサーの持続的な活動を促すための支援を強化していきます。

 ヤフー執行役員メディアカンパニー長の宮澤弦「『Yahoo!ニュース 個人』はヤフーにとってこれからのメディア運営の礎となるサービスだと考えています。これからもオーサーの皆さまをエンパワーして、継続的に書いていただけるような環境を作っていきたい」と意気込みを語りました。

ヤフー執行役員メディアカンパニー長の宮澤弦

年間オーサーアワードは内田良さん

 カンファレンスでは「年間オーサーアワード」(「Yahoo!ニュース 個人」が目指す世界をより体現し、最も「社会の課題を伝え、議論を喚起し、解決を促進したオーサーを選出)を発表しました。今年のオーサーアワード受賞者は、名古屋大学大学院教育発達科学研究科 准教授 内田良さんです。内田さんは、巨大組体操問題や部活動の教員負担など、学校現場のさまざまな課題を発信してきました。巨大組体操問題は全国的な議論に発展し、各地で規制が進んでいます。

 内田さんは「大変名誉な賞をいただきありがとうございます。日々発信していると、当事者の声が直接入ってきます。また行政が動いてくれることもあります。これからも執筆によって社会の課題解決に貢献していきたいと思います」と語りました。

内田良さん(左)とヤフー社長の宮坂学(右)

 またヤフー社長の宮坂学はオーサーアワードの発表に際し、次のように話しました。

 「事の発端は911(米同時多発テロ事件)。世界でブログが一気に普及し、アメリカの情報が新聞社より早くブログで日本から入手できるということを、当時Yahoo!ニュースの担当者として体験し、すごいことが起きていると感動しました。

 大きな新聞社や通信社でないと大きなニュースサービスができないと思われていたのが、現地の生々しい情報がリアルタイムに入ってくる――報道とインターネットが結びつくと本当に面白い可能性があると感じました。

 これまでYahoo!ニュースの大きな価値軸の1つに、たくさん見られるようになりたいというのがありました。インターネットでニュースを見てもらいたいという思いでずっとやって、それはかなりできるようになり、今年は『たくさんの人が見れば良いニュースなのか』を考える1年でした。

 ステルスマーケティングの問題などもあり、優れたニュースサイトというのは当たり前ですが内容が良くないといけないという原点に立ち返りたいと思います。ユーザーが知りたいニュースに応える一方で、知るべきもの、議論するものを伝える点は引き続き追求したい。量から質への転換を色んな面で体現していこうと思います」


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