プロクライマー 野中生萌
20歳の野中生萌(のなか・みほう)さんは、2020年の東京五輪でメダルを狙っている。この大会から正式競技となるスポーツクライミング。その中で、高さ5メートルほどの壁を登るボルダリングを得意とする選手だ。数センチのホールド(壁の突起物)を素手で捉え、次に目指すホールドを探す。「こんなに手の指の先から足の指の先まで全部、フルに全身を使って行うスポーツっていうのは珍しいと思います」。野中さんは16歳でこの種目のW杯に出場し、以後、世界の最前線で闘ってきた。現在はボルダリングの世界ランキングで3位。クラシックバレエと器械体操で養った身体能力のおかげか、そもそもの天性の能力か。技術面での専属コーチはいない。練習内容は自分で決める。壁を登り切った時、野中さんはどんな風景を見ているのだろう。20歳の闘いを映像で伝える。(ASHI FILMS/Yahoo!ニュース 特集編集部)
[映像制作]ASHI FILMS
望月冬子とJohn Enosによる制作プロダクション。米CNNなどでドキュメンタリー制作を行う。2017年ギリシアの難民キャンプを題材にしたショート・ドキュメンタリーで、ニューヨークの映画祭Long Island International Film Expo (LIIFE) ドキュメンタリー部門に入賞。ashifilms.com