文藝春秋

音楽から小説へ 尾崎世界観が向き合う「苛立ち」の原点と今

2016/7/11(月) 10:57 配信

夢はあっても金はない。ライブを何度繰り返しても鳴かず飛ばずで、将来の展望も開けない。生活のためにバイトに明け暮れ、憂さ晴らしに周囲に悪態をつく。そんな売れないバンドマンの日々を、尾崎世界観は小説『祐介』に描いた。人気ロックバンド・クリープハイプを率いるフロントマンとして、尾崎は今、かつて思い描いた成功を実現させたかのように見える。しかし、今も変わらず悔しさや葛藤を抱えているという。なぜ苛立ち続けているのか? 高校を卒業した18歳の尾崎が最初に働いた「原点」の場所で尋ねた。
(柴那典/Yahoo!ニュース編集部/文藝春秋)

13年前の自分に会いにいく

「おお、久しぶりだな」「元気だったか!?」

東京・神楽坂。機械の作業音やトラックのエンジン音がやかましく鳴り響き、数十名が忙しく手を動かす製本工場の入り口に顔を出した尾崎世界観(31)を、そんな声が迎え入れた。

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