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井上尚弥戦を熱望するWBCフェザー級王者vs.モンスターに屠られたフルトン戦まで、残すところ3週間弱

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 WBCフェザー級チャンピオンのブランドン・フィゲロアと、挑戦者スティーブン・フルトンとのファイトまで3週間を切った。

Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 このファイトは2021年11月27日以来のリターンマッチだ。第1戦は、WBOスーパーバンタム級チャンピオンだったフルトンが、WBC同級王者のフィゲロアを2-0(116-112、116-112、114-114)の判定で下し、2冠を統一した。

 だが、直後から判定に納得できないフィゲロアは不満を述べてきた。そして階級をアップし、復帰第2戦でWBC暫定フェザー級タイトルを獲得。1度防衛した後、正規チャンプに昇格した。25勝(19KO)1敗1分のフィゲロアは、満を持してようやく因縁の相手との試合を迎えるのだ。フィゲロアは、心身共に井上尚弥からの敗戦ショックが残っているように映るフルトンへのリベンジを誓う。

Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 数日前、ラスベガスで行われた公開練習の場で、WBC王者は言った。

 「アクション満載の試合になるだろう。このカードに出場する誰もが、自分自身を証明することに飢えていると思うね。

 俺はハングリーだ。110%の準備をしてこの試合に臨む。どんな相手でもチャンス危険を孕んでいる。そう考えるのが自分のメンタリティーだ。このスポーツでは何が起こるかわからないから、これ以上出来ないほどの準備をする。

Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 フルトンとの第一戦以来、いい勝ち方をしてきたし、俺は間違いなくファイターとして進歩し続けている。フルトンの最近のパフォーマンスについても、特に何も感じない。ヤツが俺を成長させてくれるように、俺も彼をファイターとして前進させる。俺がリングに何をもたらすかを知っているからこそ、フルトンはベストを尽くすことができるんだ。

 自分はファイターとして常に進化している。トップレベルの選手と戦うためには、常に向上していなければならない。自分がどんな戦い方にも適応出来ることを示す必要がある。

 2025年は俺にとって非常に大きな年になるだろう。あらゆるチャンスを掴み続けることに対して心が躍っているんだ。今、自分は間違いなく全盛期だ。リングの上ですべてを発揮するのが待ち遠しいぜ」

Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
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 井上尚弥戦を熱望するフィゲロア。モンスター戦は実現するか。

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ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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