「ちゅーる」の紅麹色素に不安の声、ちゅーる販売企業が公式HPにて回答
現在、小林製薬株式会社の「紅麹」をつかった機能性表示食品の安全性が問題となっています。そして事実・因果関係は調査中とのことですが、製品を摂取した4人の方が亡くなってしまったという報告もありました。
そうしたなか大手ペットフードメーカー「いなばペットフード株式会社」の人気商品「ちゅーる」に紅麹色素が使用されていると、SNSで飼い主の不安の声が上がっています。
そして、いなばペットフード株式会社は公式ホームページ上で「ちゅーる」に使用している紅麹色素についての回答を、2024年3月26日に公表しました。
公式ホームページの回答がされてからは、「ホッとした」「今日もネッコにちゅーるをあげようと思います」といった安堵の声がみられるように。
一方で「ちゅーるの中には紅麹色素が入っていないものもあるのでそれを買おうかな…。」「暫く何か動きあるまで控えるとする」という慎重な投稿もみられました。
小林製薬の紅麹を使った商品に関しては、現在5つの関連製品の使用中止・自主回収を実施。供給メーカーも自主回収を行っていますが、さらなる被害の拡大が懸念されています。
そもそも「紅麹」ってなに?
紅麹は米などの穀類にベニコウジカビを発酵させた食品で、中国では1000年以上前から使用されてきたといわれており、これ自体が危険なわけではありません。
その赤い色と独特の香りが特徴的で、日本では沖縄料理の「豆腐よう」が有名ですね。
ではなぜそんな紅麹がサプリに使われ始めたのかというと、それは紅麹に含まれる成分に理由があります。
紅麹にはモナコリンKと呼ばれる成分があるのですが、このモナコリンKは血液中のコレステロールを下げる働きがあり、悪玉コレステロール値の改善に期待できるといわれているからです。
また紅麹は食品添加物としても使用されていて、食品原料とは別の製造工程・試験法・使用基準などが定められています。
※なお「ちゅーる」の紅麹色素は添加物にあたるので、小林製薬の紅麹(食品原料)とは、製造工程などが異なる。
そして現在小林製薬の紅麹を使用した機能性表示食品に関しては、該当製品を摂取した方で「急性腎不全」や「腎臓へのダメージ」といった原因で亡くなられた方がいると報告があり(因果関係は調査中)、早急な原因究明がもとめられています。