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【神戸市】六甲山の登山を舞台にした「バリ山行」が芥川賞を受賞されました♪ 秋の夜長に読書はいかが?

よんたん地域ニュースサイト号外NETライター(神戸市)

これ以上本屋さんがなくなるのは防ぎたいので、本はネットで購入せずに実店舗で購入するのを心がけています♪ といっても年に数冊…、たいしたお役には立ててないですが(笑)

六甲山を舞台にした小説「バリ山行」が第171回芥川賞受賞作されました!

ブックファースト 六甲店
ブックファースト 六甲店

絶対、書店では大々的に宣伝しているはず…と、「ブックファースト 六甲店」へ。すぐに目につくところに大々的にポップがありました。

ちょこっと小説の内容を紹介すると、転職した先で登山に誘われて、六甲山の超メジャールート、阪急芦屋川に集合して、高座川沿いからロックガーデン、風吹岩を経て雨ヶ峠。六甲山最高峰に登ることからお話はスタートします。

風吹岩より
風吹岩より

そのハイキングが好評につき、月に一度くらいで社内で登山部の真似事が始まります。六甲山系の山を中心に、金鳥山、再度山、摩耶山。そして、宝塚の中山連山、箕面の勝尾山南山…と、阪神間に住んでいる人間なら納得のハイキングの場所ですね。

そんな中、毎週のように六甲山に登りながら、通常の通常の登山道でない道を行く「バリ山行」をする仲間の存在を知ります。バリは、バリエーションルートの略。私自身、「バリ山行」という言葉自体、初めて知りました。

登山していると、時たま変わったルートから、人が現れることを目にすることがありましたが、あれが「バリ山行」を実践している人だったんですね。

主人公は、念願かなって「バリ山行」に同行させてもらえることに…。集合場所は、午前八時に、阪神御影駅ロータリー前! しかも、約束より遅れて出てきた場所は、大手牛丼屋さんとの描写…。松屋だ(笑)

六甲山に登ったことのある人なら、ありあり情景が浮かぶシーンばかり。しかし、一般的な登山のような爽快な山からの景色などを楽しむというものではなく、道なき道を進んでいく、息が詰まるような藪漕ぎのシーン。

六甲山って、ルートが多いのでメジャールートを通っているつもりでも、道が合っているか不安になる場面に遭遇したことある方は少なくないと思います。

天狗岩
天狗岩

人生は、よく山登りに例えられますが、自分ではどうすることも出来ない会社で理不尽な方針、他人からの評価…。自分にとって人生で大切なことは何だろう…。本当に自分で選んだ道を進んでいるのだろうか…。読みながら、いろいろと考えさせられました。

観音山
観音山

社会人で、六甲山に登ったことのある方なら、本当に楽しめる小説だと思います。今日の雨で、やっと夏が終わった感じですね。秋の夜長にいかがでしょうか?

製品名:バリ山行
著者名 著:松永K三蔵
発売日 :2024年07月29日
価格 定価:1,760円(本体1,600円)
ISBN:978-4-06-536960-9
判型 四六
ページ数:168ページ
初出:「群像」2024年3月号

馬ノ背
馬ノ背
地域ニュースサイト号外NETライター(神戸市)

大学卒業後、コンピューターの講師として13年勤務。のべ4000人以上の社会人教育に携わる。激務の為に体調を壊し退職。その後、結婚相談所のカウンセラーを経て、短時間の派遣業務に従事。その傍らで作成したサイトからの広告収入が旦那の月収を超える快挙を達成!数年ウハウハ生活を送るが介護等で次第に尻つぼみに…。最近の最大の楽しみは、前情報なしに新店舗を見つけること! 特技は、オープン時に店舗を訪れた時に続くお店かどうか高確率でわかること(笑) 2019年7月より、号外ネットの「神戸市灘区 ・東灘区」 担当しています。

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